気ままなポルセキ新聞

連載 読者細野さんのポルシェドレスアップへの道

その3.名前は“RSZ”に決定!

更新日:2003年4月1日

マッドマックス、メルギブソンなポルシェ製作が本格的に始動。名前も“RSZ”に決めてアルミでエンブレムを製作し、快調にドスアップは進みます。

細野正人(ほそのまさひと)
60年年生まれの43歳。東京都中野区在住。渋谷の恵比寿で、コンピューターのソフト開発をしている会社を経営。根っからの東京っ子。奥さんと二人暮しで子供はいない。ポルシェを買ったのは、ただ今ドレスアップを施している96年式993カレラTipが初めて。

photo さ〜これからは、外観をイジります。

 これは、コンセプトが「マッドマックス」と決まっているので、たいして悩みませんでした。

 ウチの会社のデザイナーと何枚もイラストを描き、外車の本を読み漁りました。

photo そこで出た一つの答えが「RS」を基本にマッドマックスを足した究極の「RSZ」です。「Z」とは、ローマ字の最後の文字、これ以上後がないという意味を込めました。

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これを見ると、“RSZ”の外観のおおよその検討がつきます。ボンネットフードのマッドマックスなエアバルジは、RX-7のFCダクトをベースに加工したものだったのですね

 まずは、世界に1台しかないポルシェを作るのですから、タブーや常識、予算は考えず、ありとあらゆる角度から993を見直しました。

 以下に羅列したのは、やろうとしてできなかったこと、また、ショップに断られたことです。


【ボツ企画】

  • 屋根にF1のようなダクトを着けようとした。(→即効、断られた)
  • 全塗装してマッドマックスのように黒のつや消しにしようとした。(→家内に離婚だと言われた)
  • ボンネットに大きな「キャブレター」を付けようとした。(→バカですか? と言われた)
  • リアのオーバーフェンダーあたりに、小さいボンベを(銀色)を着けようとした(ニトロが入っているイメージ)(→車検が通らないとひとこと)
  • 運転席に赤いノブをつけて、それを引くと、ボンネットのキャブレターのタービンが回り、音が出るようにしようとした。(→バカの一言)
  • ドアミラーをボディ一体型にしようとした。(後方視界が悪く断念)

などなど、これ以上書くと、知能指数を疑われるのでこのくらいに………。これらは、諦めたことです。

で、以下が、ただ今取り組んでいること。

【鋭意進行中企画】

  • リアのオーバーフェンダー(ノーマル)に少し縦長の「Sダクト」を開け、中に網を装着(ダクトの意味はなし? タイヤとブレーキを冷却か?)。フェンダーを可能な限り叩き出した。
  • ボンネットにダクトを開ける(RX-7用のFCダクトを元にテクニカルメイトの板金担当、「黄金の腕を持つ男、ちゅうさん」に依頼)。もしかするとダウンフォースがよくなるかも?
  • RS用リアウイングにGT EVOの通称「バナナウィング」を後付けで装着。
  • フロントリップのめくれ上がった横に、さらに、これでもかと「カナード」を装着(これは、リアの「バナナ」がダウンフォースが利きすぎるということで、バランスを考えてそうしたんだけど、ほんとは通勤仕様なのでダウンフォースは全然関係ない)
  • 私、一番の自信作の「エンブレムチューン」。本当はこれを自慢したい。すげ〜お金が掛かっています。高級感が出るように、特注でアルミニウムで作ってもらいました。
  • 運転席をレカロから正規輸入の革限定シートとサベルト(黒)の4点式に変更。(本当は赤くしたかったのに、家内の反対に……)。
  • サイドブレーキをメタル仕様に。これはドイツ本国より送ってもらいました。またその周りもメタルに塗装。
  • ドアの内側部分に大きな「RSZエンブレム」を装着。
  • リアウインドウに、ボディと同じシルバー、半ミラーのスモークを装着(後ろから見るとかなり、リアウインドウが光ってボディカラーにピッタリ!)

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リアウイングに装着される予定の通称“バナナウイング”。GT選手権のポルシェに見られる、とっても大きなモノです。高速走行すれば、これはたしかに巨大なダウンフォースが発生します 。

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リアフェンダーはもちろん再塗装しなくてなりません。これは塗装の下地になるサフェーサーを吹いたところ

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叩き出して、ダクトを開けたリアフェンダー。ブレーキパッドは、お約束の“赤キャリ”へ

 とりあえず、今はこのくらいで……。

(その4に続く)