特集華麗なる987ボクスター ジュビリーバージョン

更新日: 2008年09月03日

ポルシェファンの心をくすぐるスポーティー＆ラグジュアリーフォルム！

オリジナルエアロの開発やホイールなどのアフターパーツを展開するMKマイスター。2008年4月、同社の代表格を担うエアロパーツブランド“ジュビリー”のラインナップに、987ボクスター用ドレスアップパーツが追加された。今回は、それを紹介しよう。

■高い質感の造り

ジュビリー･ボクスター。そのベース車は、キャララホワイトの987ボクスターだ。これに施されたエアロパーツは、オリジナルのやや丸みを帯びたボクスターをグッとスポーティーなイメージへと変身させることに成功している。｢最後までデモカーの色をブラック系と迷った｣とは担当の三浦さんの言葉だが、ブラック系であればスポーティーさよりもラグジュアリーな雰囲気を強く漂わせることになるだろう。まさにコンセプトの｢純正を活かし、よりゴージャスに｣をうまく実現していると言える。

そのスタイルでもっとも特徴的なのは、フロントに装着されたエアロバンパーだ。リップ部分は別体式で、カナード翼タイプと997GT3タイプが選べる構造。取材車には、993カレラRSを彷彿させるカナード翼タイプのリップが取り付けられていたが、これはポルシェファンにとって当時の硬派なイメージを改めて感じさせてくれる心憎い演出だ。もちろん、翼端がクッと跳ね上がった造型は、現在のエアロパーツ基準で見ても十二分に魅惑的な形。いまだに色褪せない、いかにもポルシェらしい輝きを放っている。なおこのリップは、997GT3タイプのシンプルなデザインも用意されており、ユーザーが好みに応じて選択できるのもうれしいところだ。

一方リアのバンパーは、2段に区切られたテールスポイラー形状で、エッジの効いたデザインに一新されている。これは、ツルンとしたボクスターのリアイメージを変えるにはとても効果的なパーツだ。フロントエアロの純正風デザインとは違う意味で、オリジナルをそのままアップグレードしたようなスタイルが手に入る。これがボクスター乗りに受けているのは、フロントとの出荷比率でリアの方の引き合いが多いという事実からも明らかだろう。

ただ、これらのパーツは形だけではなく、造り込みの繊細さも評価されるところ。各部のエアダクト部分には、シルバー塗装されたメッシュガードが施され、ラグジュアリー感をうまく引き出す。また、ボルトオン構造を採用して純正パーツとの交換で楽しみたいというユーザーの嗜好もしっかりと押さえている。このような細かな配慮は、このエアロパーツに交換した際、例えば100φ(取材車は90φを装備)のマフラーを装着した場合でも、リアバンパーに干渉しない形状となっており、排気系にこだわるユーザーに対しても怠りない。

■ホイールとの組み合わせでより個性的に

なお、このデモカーの足まわりは、MKマイスター取り扱いブランド｢AVUS｣の｢AF901｣19インチアルミホイールが奢られていた。鍛造ディスクに鋳造リムを組み合わせた3ピース構造のこのホイールは、アウターリムとディスク部がブラックとシルバーの組み合わせにより4通りの見た目が選択可能。取材車に装着されたブラック一色は、計27本のピアスボルトがアクセントになって、キャララホワイトのベース車をより引き立たせていたが、リムがシルバーでディスクがブラックならポルシェ伝統のアロイホイール調を創り出すこともできる。空冷911のイメージをボクスターに蘇らせたりするのも面白いだろう。

細かなところまで気配りした様々なパーツが奢られるジュビリー･ボクスター。ポルシェファンの心をくすぐるデザインとポイントを押さえた演出は、ポルシェを知り尽くした同社ならではのものと言える。

なお、このジュビリー987ボクスター用エアロパーツの一式価格は30万円強。取り付け工賃を含めると50万円弱となる。また、このデモカーとまったく同じにしたいなら約170万円ほどで仕上げることも可能だ。

車両協力：MKマイスター tel.03･5760･7474、URL http://www.jubily.net

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