羽根幸浩のS耐日記通算57回 スーパー耐久シリーズ2006 第2戦 スーパー耐久・鈴鹿300マイル 第2戦鈴鹿はショッパイ味(後編)
2006年06月23日
フリー走行、予選とセッティングの決まらなかったショックを抱えたまま決勝を迎えた“Pixy Spec's Porsche”。大失敗の予選7位からスタートし、表彰台の一角たる3位まで順位を上げてきたが……。
スタートドライバーは今回は僕が務めました。予選の失敗を埋めようと、2周ほどで4位の位置まで挽回。しかしこの時点で、トップは視界から消えていました。無線でペースを確認しながら周回を重ねていると、3位の#8ニコカットGT3が手の届くところに。と同時に、 #3エンドレスアドバンZも見えないところまで離したはずが、3秒後ろまで来ているではありませんか! ヤバ。
予定の周回数までに、3位を走る#8には追いつき、5位の#3には間を詰められて、4位で伊藤選手にバトンタッチ。その後伊藤選手は我慢強く(ブレーキが仙台のときと同じ状態になって、フロント効かなくなったらしい)走り、ピット作業中に抜き返された#8を再び抜いて、3位で戻って来てくれました。ヤッタァ!
伊藤選手は今週ほとんど乗っておらず、乗りにくいマシンでしたが、このあたりはキッチリまとめてくれました。さすがプロです。
スタート直前、屈辱の7番グリッドにつく羽根選手。この後、グリッドウォークが行われます |
グリッドには伊藤選手の姿も。伊藤選手がバイクレースのムジェロから帰って来たのは、予選の行われた土曜。で、決勝の今日は日曜。う~ん、タフガイ |
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最後のスティントを担当する僕に交代して出発……しようと思ったところ、アレ!? スターターに問題があり5秒ほどロス。思ったよりもブレーキの状態も良くなく、3周プッシュして少し休んでとやってるうちに、#8が後方8秒差まで迫っていることを無線で知らされます。残り10周、ギリギリ抑えられるかな、なんて考えながら走っていると、なんかオイル臭い。それで、自分のマシンに何かあったのでは、と無線で話していると、どうやら直前にオイルを撒いて走っていたマシンがあったようで、オイルに乗ってデグナーで痛恨のコースアウト! クッソォ!!
ドライバー交代を待ちつつ、刻一刻とタイムが表示されるモニターを見つめる伊藤選手 |
4位のまま、1回目のピットイン。この後、羽根選手から伊藤選手にバトンタッチし、3位まで上昇するが…… |
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横を#8が抜いていく……。なんで撒かれたオイルに気づかなかったのか、悔しくて仕方がない。逆のときはよくあって、「ヘヘヘ」なんて笑いながら抜いていったことはあったんですけど。辛すぎます……。ともかくこれで4位。結局このまま4位でゴールラインを通過しました。
レース後、みんなに平謝り。伊藤選手には「日ごろの“バチ”が当たった!」って言われましたが、アンタには言われたくないっつーの! これもレースなんで、情けない結果ではありましたが、受け止めて次回リベンジに気持ちを切り替えたいと思います。
次こそガンバります!! みなさん、応援よろしくお願いします!!