羽根幸浩のS耐日記通算56回 スーパー耐久シリーズ2006 第2戦 スーパー耐久・鈴鹿300マイル 第2戦鈴鹿はショッパイ味(前編)
2006年06月06日
前回のこのコーナーで報告したように、名前を“Pixy Spec's Porsche”に変更し、カラーリング、レーシングスーツまで一新して迎えた第2戦鈴鹿サーキット。しかし、我らが羽根選手は、木曜日のフリー走行から足まわりのセッティングに頭を抱えていました。どうなる予選!?
鈴鹿第2戦は、雨の木曜からスタートしました。
今回から新たにスポンサーが決まり、マシンのカラーリング、ユニホームを一新して地元鈴鹿での躍進を期待してのスタートです。
スタート直前、屈辱の7番グリッドにつく羽根選手。この後、グリッドウォークが行われます |
グリッドには伊藤選手の姿も。伊藤選手がバイクレースのムジェロから帰って来たのは、予選の行われた土曜。で、決勝の今日は日曜。う~ん、タフガイ |
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カラーリングは前日夜中までかかってギリギリ。出来上がりは、レトロな中にも現代的なレーシングなイメージがあってなかなかいいと思いますが、いかがでしょうか? デザイナーの方にそうお願いしてデザインしていただいたことは前回のこのコーナーでお伝えしましたが、実車も思ったとおりといった出来栄えです。
ドライバー交代を待ちつつ、刻一刻とタイムが表示されるモニターを見つめる伊藤選手 |
4位のまま、1回目のピットイン。この後、羽根選手から伊藤選手にバトンタッチし、3位まで上昇するが…… |
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さらに注目! 911DAYS“中”ステッカーは左右リアフェンダーのこの位置に。みなさん、911DAYSも応援する“Pixy Spec's Porsche”への声援、よろしくお願いします! | |
レースウィークには新型サスペンションを取り付けて臨みました。木曜からショックのセッティングを決めることを中心に走らせていくわけですが、いかんせん雨。なかなか思うように行かないなァってな状況のまま金曜日。……またも雨。
雨のセッティングも真剣に取り組むことにしましたが、これまた思うように行かない。ショックの仕上がり自体が注文通りになっていないんじゃないか!?
それで、一度元のショックに戻してみようと外してみたところ、アレ、これっておかしくない? やっと虫を発見できました。元のショックに戻すのは簡単ですが、原因がはっきりしたところで再度チャレンジしようということになり、調整して再装着。その間20分程度で、なんとか最後の走行セッションに間に合いました。ショックのセッティングを決める方向性は確認できましたが、まだ納得できるデキには至りませんでした。
と、そうこうしているうちに、予選の行われる土曜の朝。 今度は晴れ……。
この日、バイクレースのため遠征していたムジェロから帰ってきた伊藤選手が合流。グリッド予選はぶっつけ本番のドライセッティングで強行することになりました。が、結局というかなんというか、セッティングは大外し!
前回鈴鹿で行ったテストのタイムにも及ばない最低な結果となってしまいました(編集部注:予選7位)。伊藤選手もこのショックには手を焼いて、予選終了後のミーティングでフロントだけ元に戻し、決勝朝のウォームアップ走行時に確認することにしました。
明けて決勝の朝。ウォームアップ走行でショックを確認しますが、どうにも冴えません。チームでいろいろ話し合った結果、以前より良くなっているところはあるので、将来的にはこれをものにした方がいいだろうということになりました。で、またセッティングを変えて、本番に挑むことになりました。ぶっつけで……。今回は我慢のレースになりそうです。う~む。
(後編に続く)