羽根幸浩のS耐日記通算37回 やっと勝てたァ!
2003年10月17日
9/27~9/28 スーパー耐久第7戦 スポーツランドSUGO
横浜タイヤのワークスカー、アドバン・ポルシェを駆り、今シーズンはスーパー耐久レースに参戦した我らが羽根選手。これまでの6戦では、いろんな不運もあり、表彰台には上るものの最高位は2位まで。今シーズンも残すところあと2戦となった、スポーツランドSUGO。ナント! 羽根選手は、念願の今期初優勝を遂げたのでした。ウレピー!!
やっと勝てた。
前回のTIサーキットは、勝ちを逃し「背水の陣」で望んだ菅生。前回TIサーキットからの好調は、ここ菅生でも健在! ヨコハマタイヤも、他メーカーに一歩抜きに出た十分なパフォーマンスを発揮してくれています。木曜の雨の走行では、「アレ」って場面もあったけど……。金曜の公式練習からは、常にトップタイムをマークしていました。レースの展開も、この時点でヨコハマ勢同士の戦いになることは間違いなさそうでした。
ある程度、自信をもって望んだ予選(織戸選手アタック)では、ファルケン#33に抜かれはしたものの……、2位のポジションを獲得します。スカイラインは昨年のタイムを更新できず3位。ここ菅生は500kmレースであるため、スカイラインもポルシェも2回のピットストップをする必要があり、勝つためには相手の前を走る以外に勝機はありません。以前にもなく、念入りな熱の入った土曜のミーティング……。
そう、日曜は勝つ以外に意味がないんだから。
決勝は、いつもになく気合の入ったスタートでした。織戸選手は、一周目をトップで帰ってきました。数周後には、スカイラインとファルケンを従え、さらには#109(ランドリーOGBアドバンGT3)の飯田選手がもう追撃してきます。ここまでは、ある程度予想したところ……。
しかし、相手もなかなかしぶとくて5秒~6秒差からなかなか離せません。均衡状態が45周続き、最初に#109がピットイン、給油とタイヤ交換だけでドライバーは交代せずコースに戻ります。50周目に我らが#25がピットイン。僕にドライバー交代をして、コースに戻ります。
僕がコースインした時点で、#109が前方9秒と無線で入ります。なかなか、マシンの状態にすぐ馴染めない(いろいろとワケありで……)でいる間に、15 秒差まで差が開いてしまいます。マズイな~と思いながらも、出来ることに集中するよう心がけます。とにかく、32秒前半にタイムをまとめる。
途中から、ボード上のタイムも#109と同じ位になったものの、しかし徐々に離され22秒差まで広がってしまいました。クソォ。#109ピットイン。無線でプッシュしてくださいと天の声? 気は、猛プッシュ。タイムは、あんまり変わらなかった。
ところが、#109が前に見えてくるではありませんか? ピットボードにPのサインが出るころには、真後ろに付いていました。これって1周差ってこと……? どうやらアウトラップでスピンしたらしい。我らが#25は、順調にピットインで織戸選手に交代。ピット作業とアウトラップの速さで#109の真後ろにつけます。タイムから見ても、抜けるのは時間の問題……。数周後トップに。で、その後は、差を測りながらの走行でチェッカー!
僕のスティントは結構辛かっただけに、今回の優勝はみんなで勝ったァって感じで、嬉しかった! タイヤ屋さん、メカニック、ファンのみなさん、やっと勝てたァ! みなさんのお陰です! ありがとうございました。少々遅咲き気味だけど、最終戦ツインリンクもてぎも、この調子で行きたいと思います。