羽根幸浩のS耐日記通算47回 第2戦、第3戦欠場です……
2005年08月29日
スケープ45スペックスポルシェの羽根選手は、相棒の伊藤選手がロードレースの全日本戦に出場するため、さらにマシンの熟成を進めるため、第2戦と第3戦を欠場することにしました。第4戦の十勝24時間に期待です。
残念ながら、スーパー耐久第2戦の鈴鹿と第3戦の美祢は、欠場してしまいました。伊藤選手の2輪の全日本戦とスケジュールが合わず……。これは、分かりきっていたことですが、昨年同様代役を立てて出場しようと思っていました。しかし、仙台ハイランドでもブレーキのトラブルが直っておらず(かれこれ2年ほど)次のレースまでには何とかしたいと欠場し、徹底的に車両の見直しを行うことになりました。一つ一つ確実に問題点を潰して行くのは、かなり時間のかかる作業でしたが、何とか決定的な問題点を発見することができ、テスト走行でも確認することができました。次回のレースからは、確実にパフォーマンスアップすることは間違いありません。ちょっと期待していいと思います!!
鈴鹿サーキットでブレーキとサスペンションのテストを行い、十勝24時間に向けての準備も進めたほどですから。僕自身、十勝24時間は、5回目。24時間レースは、ル・マン、デイトナ、ニュルを含めると10回目。十勝24時間は、第一回目の総合優勝を含め、クラス優勝3回と一昨年の3位、勝率は75%、表彰台に乗る確率100%です。非常にゲンのいいサーキットで、今回もいい成績が残せると思います。
初めての24時間レースも十勝で、大御所の長谷見選手と組ませていただいて、24時間レースのいろいろなことを勉強させていただきました。トラブルを抱えて20時間近く走り続けたので大変でしたが、そのときの長谷見選手の判断はすばらしいものでした。通常なら、早めに修理してしまうところを、ライバルにプレッシャーをかけ続けるために、相手に悟られないよう走ってしまったわけですから。
結果、逆転して優勝することができましたが、結構大変でした。第一回目の、あのレースに負けない内容のレースを、今年は目指したいと思います。
忙しい合間を縫って、伊藤選手もポルシェでのレースに参加しています。GPの海外テストと全日本戦で、プライベートな時間もないような状態。前回の仙台も、ムジェロから帰って成田から新幹線でハイランド入りしました(成田-仙台の飛行機を待っていると、走行に間に合わないので!)。JSB(ロードレース全日本選手権の最高峰)は昨年後半から5連勝で、現在ポイントはトップです。オートポリスのレースでは、予選中に転倒して“鼻血!”出したらしいですが。ヘルメットかぶってて“鼻血”はやばい! だけど本人は、首痛いといって走っていました。ちょっと神経おかしい! 不死身かこいつは! 丈夫な身体と体力が、僕たちチームの最大のアドバンテージかもしれません。僕もがんばって“チャリンコ”こごっと。体力づくり体力づくり。