羽根幸浩のS耐日記通算49回 10/1~2 スーパー耐久シリーズ第7戦 SUGOスーパー耐久レース ちょっと悔いの残るレースでした
2005年12月16日
前回の終わりが「ということで、続くデス。」であるにも関わらず、通信エラーかはたまた神隠しにあったのか、続くデスの原稿が届かず、菅生の原稿がメールに乗って飛来しましたので、仕方なくこっちをアップすることにしました。ゴメンナササイ(ちなみに、十勝24時間はクラス3位表彰台でした)。
ということで菅生。我らが羽根選手、なんか悔いの残るレースとなった模様です。ううむ。
菅生のレースは、散々でした。
練習中から、アンダーステアが直らず、どこもかしこも曲がらない。チーム的には、前回の富士頃から全体を見渡してもサマになって来ました。今年の一つの目的としては、新しいメンバーが経験を積んで戦闘力となってくれれば……ということもあったので、その点に関しては、なんとなくカッコがつくようになってきた感じです。欲を言えば、もう少しだけピットワークが早くなれば言うことないですが……。今のところは、ミスなく無難にこなしてくれれば上等というところでしょう。
それにしても、今年は! とか、偉そうなことを言ってる場合ではありませんでした、ここ菅生は。
相棒の伊藤選手の地元でもあり応援も多いので、いいとこ見せようと、意気込んで望んだわけですが、なかなか思うようにはいかないもんですね! 木曜、金曜とタイムが思うように上がらず、アンダーステアと格闘してほとんど進歩なく終わってしまいました。頭を抱えながら、ミーティング。夕食中もタイヤメーカーに電話したりとか。そのとき伊藤選手は酒飲んで酔っ払ってました……。さすが大物! というか、GPのタイヤテストでヨーロッパから帰ったばかりで時差ぼけバリバリで、飲まないと眠れないのでしょう。そんな、ハタから見ているときっといい加減に見えそうな話し合いの中からも、ひとつやってみる価値がありそうな案が出てきました。シーズン終盤になってなに言ってんの、てなことですが、先入観から見落とすこともあったみたいです。
土曜の朝、今にも雨が降り出しそうなドライバーズ予選。前日の「あれ」を試して望みます。
雨がいつ降ってもおかしくない天気なので、僕がスタートして計測2周で伊藤選手へ交代。彼も週末のベストタイムを更新して無事終了しました。総合3位。ぶっつけの「あれ」の割にはいいんじゃない!! 二人とも感触は同じでよくなったと言うことで合意!!
「あれ」でこんなに変わるんだ。な~んだ! なんてことで、後のセッティングは微調整でいけそうな状態にまでこぎつけました。「あれ」はちょっとと企業秘密ですが……。
ミシュランのカップ用タイヤ。スリックとレインしかないため、浅ミゾを必要とするようなレースの場合、ちょっとつらい展開となってしまうのだ |
しかし、グリッド予選は雨。レインタイヤでコースイン。感触的には悪くないのですが、周回をこなし水が少なくなってくると……軽くやばい!! 最終的には、スリックで走るしか僕たちには手がないんですね。だって、われわれには、浅ミゾ(インターミディエイト)なるタイヤがないんですから! なぜかというと、ミシュランだから。ナハハ。
一度は、他車もスリックタイヤでコースインしましたが、無理と判断して浅ミゾでタイムアタックをしていました。
で、僕はなんとか最終周に望みを賭けてコース上にとどまりますが、とっ散らかって万事休す。おまけに、ピットレーンのスピード違反となんとかで、3万円の罰金とベストタイム削除のペナルティーを受けてしまいました。おかげでスタートは、16番手。最悪。カッコ悪かったです。
前日のセッテイングの詰めが予選は雨でできなかったので、朝のウォームアップで試します。結構いい感じ。
スタートは、大渋滞、大混乱の中うまくすり抜けて5周でZの後ろまでたどりつきました。ところが、ちょっと差がつまらなくなってきた10周過ぎあたりから、マシンのバランスがおかしくなってきました。「あれ」のデーターが十分取れていなかったので、設定を読み違えたようです。差は、縮まなくなりなんとか離されないような走りに変更します。ところが、悪くなる一方で、いったんはバックミラーから消えていた24号車が後ろから迫ってきてしまいました。
前回のこともあり(編集部注:羽根選手と24号車は接触している)、あまり近くを走りたくない相手なので、気を取り直してなんとか4位のポジションキープで伊藤選手にバトンタッチ。無線でマシンの状態は知らせてあったので、それに対応してコースイン。前半、少し戸惑った様子でしたが、途中からは1号車と変わらぬペースで周回し、4位でチェッカーを受けました。
ちょっと悔いの残るレースでした。3位にはなりたかったです……。
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