羽根幸浩のS耐日記通算50回 11/19~20 スーパー耐久シリーズ2005 第8戦 もてぎ スーパー耐久300マイル ツキがなかったレースだけど、内容に満足デス
2005年12月16日
いよいよ06年シーズンも最終戦。我らが羽根選手も、今シーズンの有終の美を飾るべく果敢にレースに挑んだのですが、いかんせんペースカーの入るタイミングが悪すぎた。3位表彰台を目の前に、非常に残念!
それはともかく、今シーズン苦しいレースも多かったですが、1年間お疲れ様でした、羽根選手。
とうとう早いもので、最終戦を迎えてしまいました。いろいろありましたが、ここでよければすべてよし! そう願いたいものでした。
11 月ともなると、結構寒くて朝夕は2℃とか路面も冷え込んで、僕たちのカップタイヤ(オールシーズンのワンメイクタイヤ)には、ちょいときつい! ソフトなタイヤを使うワークス勢とはタイム差も大きく、ちょっと相手にならない状態です。木曜、金曜と車のバランスは、そんなに悪くなく、それなりには仕上がってはいますが。
上のチームのタイムを見てしまうと、やや辛い状態でした。僕たちのタイヤにとっては寒すぎて、一発のタイムは問題外。予選は案の定、最悪! しかし、300マイルという長丁場を考えると、ライフは十分なので周りのチームをあまり意識せずにレースを組み立てることにしました。ほかのチームは、意外にタイヤがもちそうもないので……。
グリッド予選への出撃を控える羽根選手 |
スタートしていつものように、数台をパスして3位までポジションを上げます。ここまでは予定通り。ほかのマシンよりタイヤが温まるのが遅いので、2、3周は抑えていきます。それ以降の周は、後続車を引き離し十分なマージンを稼ぐことができました。
前の2台(編集部注:アドバンポルシェとファルケン☆ポルシェのタイヤメーカーワークスカー)は、ペースが速くてついていくことはできませんでした。が、 35周あたりでは、2台はタイヤ交換のピットインをしているので、事実上は、ほとんど差がない状態です。40周で予定より少し早く(燃費が悪かった……)通常のルーティンピットに入ります。伊藤選手に交代してコースイン。ここツインリンクもてぎは、バイクで彼が得意とするコースで、レースウィークもずっと速かったので安心して、後を任せます。
すると……、勘弁してよ! のタイミングでペースカーが入ってくるじゃないですか。タイミング悪すぎ。ピットインしていないZが先頭で、僕らの前にトップの1号車がいます。
最終レースは6番グリッドからの追い上げが期待されたが、ペースカーの入るタイミングが悪すぎて……、残念 |
どういうことが起きるかというと、ペースカーは先頭を押さえるので、Zは前に出して最後尾に付くことになります。が、僕たちは、先頭の後ろなので前に出してもらえないわけです。ここで、実際はピット後もすぐ前にいたZ にほぼ1周の差をつけられてしまうことになるのです。おまけに、120リットルタンクのZは1度しかピットに入らない。片やポルシェはなぜか100リットル。ちょっとおかしい気はしますが、これがレギュレーションなんです。僕たちは、もう一度25リットルほど給油しないと最後まで走れません。
気を取り直して再スタート。そして数周後にまたもやペースカー。ここでZはピットイン。一番ロスなく作業を済ませます。僕たちも、ペースカーラップにギリギリまで付き合い、最後のペースカーランの周にピットで給油し、最後まで走りきる状態になりました。
しかし、1周差は大きい! 差は詰まれど逆転には至らず。くやしい! 結果的に、4位でチェッカーを受けました。レース内容だけを見れば、今年を締めくくる一番いいレースをしたと思います。が、結果がついてきませんでした。
今年1年、チームもいい感じに成長してきた。来シーズンに期待! |
レースは、年間通すといいときも悪いときもあります。来年は、このレースのようにツキがなかったレースでも内容に満足でき、さらには結果がついてくるレースをしなければ、と言い聞かせて今年のレースは、終了いたしました。
みなさん、今年も応援ありがとうございました。また、来年もよろしくお願いします。