羽根幸浩のS耐日記通算60回スーパー耐久シリーズ2006 第4戦（富士スピードウェイ） Super TEC 富士スピードウェイで挽回を誓ったものの……

2006年09月14日

　早いもので、シーズンも半ば、前回の十勝をキャンセルしてしまっているので、ポイントは開いてしまいました。しかし、今年の目標は一勝上げることなので、気にせずガンガン行きたいと思っています。十勝をキャンセルしたおかげで、その間に2回ほどテストすることができ、マシンもいい感じで仕上がってきています。

　富士のレースウィークの木曜は、トップともほぼ同レベルでいい感じ。ところが、エンジンをオーバーレブしてしまいました！　僕の生涯で2度目の大失敗！　自己申告してロガーを見ると、11000rpm回っていた。

　「アウトォォォォ！」

　圧縮漏れなども調べてもらいましたが、もう完全にアウトで、排気のバルブがピストンに当たってしまっています。しかも、あろうことかフレッシュエンジン12周目の出来事でした……。究極の無駄遣い。

　せっかく、いい状態のエンジンで富士スピードウェイに望めるようローテーションを組んできたのに……、ハァァァ。泣く泣く、ライフの残り少ないスペアエンジンに積み替えての予選決勝となってしまいました。

　気持ちはブルー！　いい感じだっただけにもったいない。しかも、なぜかそこから歯車が狂い出し、思うようにタイムが伸びません。予選も初日中古タイヤでのタイムにも及ばず、ビリ（ギャァァァ）！　なにせストレートスピードが10km/hも遅く、走れば走るほどタイムが落ちてしまいます。

　データーを眺めながらいろいろ考えていたのですが、たしかに気のせいではなく、スピードがだんだん遅くなってきているじゃないですか。風が向かい風だから、とか、気温が高くなったから、とか、あげくには年だから疲れて遅くなってきてるんじゃないの？　なんて失礼なこと平気でエンジン屋さんは言ってました。

　電気系が一番疑わしく、チェックしますがエラーはどこにもありません。結局確定的な原因が分からぬまま、ECUを替えて決勝スタートです。今回は、Pixyの応援団も多くみっともないところは見せられません。

　決勝のスタートから、結構順調に4位まで順位を上げました。ここまでは予定通り。＃28（SEICO Carrera）が落ちて3位に上昇。無線で確認すると前を行く＃8（ニコカットGT3）とはペースが同じぐらいですが、前半に離されて視界からは消えています。気を取り直して見えない敵を追っかけるわけですが、走り始めて初めてドリンクのスイッチに手をやると……出てこない。いろいろ触っても……やっぱり出てこない。一瞬ガクッと来ながら、……しょうがないと開き直って、ボトルごと外してヘルメットの上から被りました。……口には入りませんけど。

　そうこうしているうちに、ピットのタイミング。ちょっと暑さでしんどかったんですけど、無事任務終了。相棒の伊藤選手に交代します。すべての作業を終えてスターターを回す。けれど、エンジンがかかりません。燃料系統が暑さでエアをかんだようで、……1分20秒ほどロスしてしまいました。

　致命的なロスです。伊藤選手も最近はなかなか速い！　走りは予定通りですが、順位はXXXX。もったいない。再び交代して、ゴールに向かいますが、ブレーキの調子が良くない。無線で状況を説明すると、リアホイールにオイルの漏れた後があるようで……。

　ブレーキストロークもかなり深いので、安全を見て早めに対処することにしました。リアキャリパーを交換して、なんとかゴールにたどり着きました。

　ナンか出来の悪い不細工なレースでした。この悔しさを次回こそは晴らしたいと思います。

　え、ところで、Tシャツを作りましたのでプレゼントしたいと思います。サイズは、XS、S、Mなので少し小さめに着ていただくようになっています。ちなみに伊藤選手でM、僕でXSかSぐらいです。デザインは、2種類。白と紺です。

　各サイズ1枚ずつ計6枚です。ちなみに、某誌の編集長のような体格の方は対象になりません。着られませんので、その旨、ヨロシクです。