羽根幸浩のS耐日記通算63回 スーパー耐久シリーズ2006 第7戦 もてぎ スーパー耐久300マイル 最終戦も2位フィニッシュ!
2006年12月20日
06年シーズンのスーパー耐久シリーズがついに終了しました。我らが羽根選手のスケープ45は、最終戦も2位(しかも、トップに肉薄する場面アリ)で締めくくり、来シーズンへの弾みが付いた形となりました。
遅れ遅れですみません。年末も押し迫ったこの季節に、スーパー耐最終戦の話はちょっと遅すぎますか?
2006年スーパー耐久最終戦は、ツインリンクモテギで11月11、12日に行われました。
今年もあっという間に過ぎてしまい、ここまで2位が2回と年頭の目的が果たせず来てしまっています。マシン的には、調子は上り調子。振り返ると、岡山国際と富士でのトラブルは痛かったですが……。
前戦の菅生からは、そのあたりも見直して、気合入れて最終戦に望みました。
金曜からの走行では、前回の教訓からロングディスタンスの確認を中心に行い、タイヤの選択をしました。前回菅生は、他のミシュランユーザーとは違ったタイヤを選択して失敗してしまったので……。
土曜の天候は、不安定で朝から雨。予選も雨の中行われました。レインが得意なはずの我がスケープ45のはずが、タイムはイマイチ。フロントのグリップ不足に悩まされ、あまりいい予選結果を得ることができませんでした(編集部注:6番グリッド。クラス3位)。前回同様グリッド予選も伊藤選手が担当。バイクレースのJSB1000でタイトルを決めた勢いでと思ったのですが、ここはちょっと失速!
いつものことですが、決勝の序盤に前に出てしまえばスタート順位は、そんなに問題ない。というか、予選がへたくそな我がチームは、あまり予選のことは考えていません。
日曜の朝、ウォームアップ走行ではなんとかいつもの調子までは戻すことができましたが、もう少し足りない。今回は480kmと長いレースなので、希望を持って決勝に挑みました。
スタートで、伊藤選手が2番手まで浮上。バイクのスタートはいつも“エビ”ですが、ローリングは結構うまくいっています。少しずつ、3番手を離しながら、しかし、トップからも離されていく……。
速さがやはりちょっと足りない。37周目まで2位のポジションをキープし、バトンタッチ。63周の長~い僕の走行の始まりです。交代する前に、ドライブ中の伊藤選手から「終盤タイム落ちが大きいので、ミディアム(コンパウンド)はどうか」という無線連絡があり、ミディアムのタイヤをチョイスして、『その後は交換なし作戦』に変更しました。トップを走るARTAは、ソフトコンパウンドのタイヤでレースを3等分に切ってきます。速く走れる場合には、これが王道です。勝機を見出すには、こちらから動くしかないわけで、ミディアムコンパウンドで63周、タイヤ交換なしで、ピットは給油だけにすればタイムロスは最小に押さえられます。
ミディアムコンパウンドのためか、最初の5周ほどはトップに少し離された感じでした。が、 10周目あたりからはこちらの方が早く、ちょっとずつ差が詰まっていきました。ほとんどタイムの落ちがなく、35周を経過する頃、トップのARTAがルーティンのピットイン。その間トップに立った我々は、38周まで引っ張ってピットイン。給油だけでコースに戻ります。コースに戻ると、トップのお尻が見えてきた。差は8秒。なんとか食らいついていこうとがんばります。ところが、行こうと思えば思うほどコーナーでのスライドが大きくなり、タイムを落としてしまいます。
近づいては離れての繰り返し。45周を越えた頃からは、タイヤの限界かペースを維持するのがやっと。なんとかコース上にとどまって、フィニッシュさせるのが精一杯の状態でした。総合2位。
ちょっと冒険しましたが、それをしなきゃトップは見えなかったと思います。やっぱり、ちょっと速さが足りない。がんばったとは思うけど……、ちょっと足りない、最後まで、といった感じでした。
なんか悔しいです。この悔しさが晴れるまで、レースを続けるのだろうか……。僕ももう45歳。
今年も“ピクシー”さん含めたくさんの方に応援していただき、ありがとうございました。この先も、僕が「レースはやめた!」と音を上げるまで、応援よろしくお願いします!!