メイキング
片山右京が試す95 911 Carrera RS Club Sport取材当日、実は寒かった

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「片山右京が試す」のこのコーナーも、ようやく第3回を迎えました。しかし、右京さんは忙しいお方だから、なかなかスケジュールが合わない。今回も、パリダカから帰ってわずか10日目という超ハードな日程でした。

 1回目が「ゲンバラ・ビターボGTR500と996ターボ」、2回目が「92のRS」、そして今回が「993RSクラブスポーツ」と、右京さんにはハード系ポルシェに乗っていただいてきています。さて、次号以降はどうなるか!? ということは置いておいて、ともかく今回の撮影について。

 この日の撮影に愛車の濃紺のボクスターSで颯爽と登場した右京さんでしたが、その顔を見ると季節はずれの日焼けの跡が。それを指摘すると、ご本人は「ヤだなァ」と笑っていましたがそれもそのはず、この撮影当日はパリダカから帰ってわずかに10日目。お疲れのところご苦労様でした。

 取材がスタートしてすぐ、RSのステアリングを握りながら、「4000回転以上回したの久しぶりだから、なんか興奮するね」とおっしゃっていました。なんでも、パリダカのエントリーは市販車クラスだったため、使用したランクルのエンジンは市販車と同じ。4000回転以上回すようなことは、あまりなかったようなのです。ともかく、嬉しそうにRSのステアリングを操る右京さんをナビシートで見ると、こちらもつられて嬉しくなってきます。

 ところで、上の右京さんとワタクシ関の取材風景をご覧ください。そして、本誌『片山右京が試す』のトビラページを開いてください。なにか気付きませんか? 間違い探し。

 そう、右京さんの服装が違います。当日、かなり寒かったんですね。正確に言うと、その日はカラリと晴れ渡りゴキゲンな陽気だったんですけど、右京さんが到着するちょっと前あたりからグッと寒くなった。ワタシの着込み具合を見ていただければ、その寒さが想像できると思います。

 右京さんは、春号の取材ということで春っぽいカッコで来てくれていたのですが、トビラ写真を撮影しようとしたら、寒さが増して雪が降ってきた。しかも、雪国ばりの吹雪……。

 待機してもいっこうに止みそうもありません。このまま、雪が降り続くとインプレッションすらできなくなると判断し、とにかくメインカットを急いで撮ることとあいなりました。しかし、吹雪の中、さわやかな春シャツというのもどうかということで、コートを着たままパシャ。

 しかしナンですね、お天道様はイジ悪なんでしょうか。RSを移動させ、次の取材に突入したら雪が小降りになってきた。こりゃ撮り直した方がいいと、もう一度大慌てでRSを先ほどの場所に移動させ、その手前に右京さんに立っていただく。とはいっても、まだ雪が完全に止んだわけではないので、「脱いでもいいよ」という右京さんを制して、今度もコートを着たままパシャ。で、これならまだアリだな、ウン、と納得して別の撮影に移ったら、今度はキレイサッパリ雪が止んでくれました。ああ、青空が眩しい。

 そこで、もう一度アタフタと撮り直したのが本誌トビラ写真。同じカットで、コートを着た写真がその証拠です。ね? 取材当日、実は寒かったのが分かるでしょ。