911DAYS メイキング 911DAYS Vol.34【ポルシェが五感を刺激する理由3　気分を煽るエンジン音(P42-P43)】
ポルシェサウンドはこんな秘密兵器を使って録音された！

更新日: 2008年12月09日

96kHz・24ビットの録音を実現するスグレモノ。よく分かってないけど、とにかくスゴイんです！

「聴覚」にスポットを当ててポルシェサウンドの魅力の秘密に迫ったこのテーマ。分析をお願いしたのは、"音"分析・鑑定の第一人者、日本音響研究所所長の鈴木松美先生。音を解析してもらうためには、まず自分たちで録音した音のサンプルを研究所に送り、それを元に鈴木先生に分析をお願いします。

しかし、録音前の編集部には一抹の不安が……。なぜなら、編集部が普段使用している録音機器は、編集部関所有の超アナログなカセットテープレコーダーのみ。会話の裏を取るアイテムとしてはそれで十分ですが、果たしてポルシェサウンドを解析してもらうのにこれでいいものか!?
答えはもちろん、NO。日本音響研究所から「ICレコーダー」なるものが前もって編集部に送られてきました。このICレコーダーがまたタダモノでなく、96kHz・24ビットの録音を可能としているのです。これは、音楽CD（44.1kHz・16ビット）の音質をはるかに凌駕しています。

編集部では、このICレコーダーを使用し実際にアイドリング時、全開加速時の音データを水冷ポルシェ、空冷ポルシェでそれぞれ録音しました。その際には、ドライバーが感じる音にもっとも近くなるように、ICレコーダーをドライバーの耳の真横に固定して録音。数テイクを繰り返し、一番鮮明で途切れなく音が録れているものを鑑定に出しました。

ICレコーダーという最終兵器で鮮明なポルシェエンジンサウンドを録音した編集部。おかげで、水冷、空冷エンジンのそれぞれのどこに人を高揚させる秘密があるのか、鈴木先生に詳しく伺うことができました。
ポルシェのエンジンサウンドがなぜこうも人々を魅了し続けるのか。その理由を知りたい、という人はぜひ本誌34号をチェックしてください。

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