911DAYS メイキング 911DAYS Vol.9聖地巡礼【ドイツのポルシェ事情を探る】番外編その2 英語が通じないところもある、洗車の場合
更新日: 2007年01月31日
都会のドイツ人、特に若い人には英語が通じますが、田舎のオジさんとなると、基本的にさっぱり話せません。となると、ちょっとしたことで困ったりするわけです。
ドイツは基本的に英語が通じますが、ニュルブルクの田舎などに行くと、まったく通じないこともあります。もちろん、日本語なんざこれっぽっちも解してもらえません。
ちなみに、ニュルで泊まったホテルの森のクマさんみたいなオーナーはまったく英語がダメで、ポルシェを撮影用に洗車させてもらおうとした時も、水やら雑巾やらを借りるのに一苦労。
(ジェスチャーで)「洗車したいんですけど、洗車道具を貸してくれませんか?
(ポルシェの形を作ってそこをゴシゴシしてる名演技を披露)」
「へ?」
「コレコレ、ポ・ル・シェを、せ・ん・しゃ!(と、もう一回ポルシェの形を作って、そこをゴシゴシ))」
「ハハ~ン、部屋に入れないのか(とマスターキーらしきものを見せてくれる)」
「違う違うコレコレ(ポルシェを運転しているところから熱演)」
「あんだって?」
「コレ!(さらに迫真の演技。ああ、汗が出て来た)」
「う~ん、分かんないな~」
ドイツ人に面と向かい、全身を使ってジェスチャーをし続けるワタクシ関。ハタから見たら、困惑するドイツ人の前で必死の形相で踊り狂う東洋人に見えたことでしょう。
こんなことを繰り返して数分後。
「今度こそ分かったぞ! ポルシェを洗車したいんだろ」
「だから最初からそう言ってんでしょ、もう」疲れるって。
ちなみに、この森のプーさんは、不謹慎にも前日の夜に「ポルシェは本当にフランスのクルマか」と、夕食中に聞きに来た。なんでも、食事に来た奥さんたちが、ホテルの駐車場に泊まっているポルシェを見て、「これはおフランスのクルマざんすよね」「そーざんす」と話していたらしい。いっしょに宿泊していたアローザレーシングチームのスタッフが、「バカ言っちゃいけない、ドイツだよドイツ」とドイツ語で答えたら、プーさん大喜び。「やっぱり!」と言って(たぶん)、嬉々として帰って行った。あのね。
ポルシェがドイツのクルマだって、自信を持って言えないドイツ人っているんですね。ちょっとおどろき。
あ、それから、写真はイメージカットです。本文に出てくるホテルとはなんの関係もありません。
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