ポルシェニュースALMS第7戦。RSスパイダーは低燃費を活かせず

更新日: 2008年08月19日

8月9日に開催されたALMS(アメリカン･ル･マン･シリーズ)第7戦。RSスパイダーは、新型エンジンの低燃費を活かせず、惜しくもクラス2位、3位となった。

ウィスコンシン州エルクハートレイクのロードアメリカを舞台に競われた同レース。RSスパイダーを駆るペンスキーレーシングは、新型エンジンの低燃費性を活かしてピットストップを1回少なくする作戦に出る。しかし、レースは4時間の戦いの中で9回もペースカーが入る波乱の展開。これによって当初の作戦通りにレースが運べず、惜しくもクラス優勝を逃した。

2位となったペンスキーレーシングのドライバー、ティモ･ベルンハルトは、｢マシンは勝利をつかみ取ることのできる状態に仕上がっていたが、常に最悪のタイミングでイエローフラッグが振られてしまった。優勝したデイビット･ブラバムより明らかに速かったはずだが……｣と、残念な様子で語った。しかし、タイトル争いでは依然トップのまま。2位表彰台獲得で貴重なポイントを追加した。

なお、GT2クラスを戦う911GT3RSRは、ファルンバッハロールレーシングのディルク･ヴェルナー/リチャード･ウエストブルーク/ボリス･ミラー組が、最終ラップに宿敵フェラーリをかわしてうれしいALMS初優勝を遂げた。

シリーズ後半戦となる第8戦は、8月24日、カナダのモスポート･インターナショナル･レースウェイで開催される。

【総合結果】
1. ヴェルナー/ルール組、アウディR10(LMP1)102周
2. ピッロ/フェスラー組、アウディR10(LMP1)102周
3. ブラバム/シャープ組、アキュラARX-01B(LMP2)102周
4. ベルンハルト/デュマ組、ポルシェRSスパイダー(LMP2)102周
5. ライツィンガー/フランキッティ組、ポルシェRSスパイダー(LMP2)102周
6. マーセン/ロング組(ドイツ/米国)、ポルシェRSスパイダー(LMP2)102周
7. フィールド/フィールド/ベリー組、ローラB06/10(LMP1)101周
8. デヴリン/ボニーラ組、ローラB07 46(LMP2)100周
9. ダイソン/スミス組、ポルシェRSスパイダー(LMP2)100周
10. オコーネル/マグナッセン組、シボレーコルベット(GT1)97周

【LMP2クラス結果】
1. ブラバム/シャープ、アキュラARX-01B(LMP2)102周
2. ベルンハルト/デュマ組、ポルシェRSスパイダー(LMP2)102周
3. ライツィンガー/フランキッティ組、ポルシェRSスパイダー(LMP2)102周
4. マーセン/ロング組、ポルシェRSスパイダー(LMP2)102周
5. デヴリン/ボニーラ組、ローラB07 46(LMP2)100周
6. ダイソン/スミス組、ポルシェRSスパイダー(LMP2)100周

【ポイント順位】
●ドライバー(LMP2クラス)
1. ティモ･ベルンハルト/ロマン･デュマ(ポルシェ)143ポイント
2. デイビット･ブラバム/スコット･シャープ(アキュラ)119ポイント
3. サシャ･マーセン/パトリック･ロング(ポルシェ)72ポイント
4. ブッチ･ライツィンガー/マリノ･フランキッティ(ポルシェ)66ポイント
5. クリス･ダイソン/ガイ･スミス(ポルシェ)62ポイント

●マニュファクチュアラー(LMP2クラス)、エンジン部門
1. ポルシェ、143ポイント
2. アキュラ、130ポイント

●マニュファクチュアラー(LMP2クラス)、シャシー部門
1. ポルシェ、143ポイント
2. アキュラ、130ポイント

●チーム(LMP2クラス)
1. ペンスキーレーシング(ポルシェ)143ポイント
2. ハイクロフト･レーシング(アキュラ)119ポイント
3. ダイソンレーシング(ポルシェ)86ポイント

●ドライバー(GT2クラス)
1. イェルク･ベルクマイスター/ヴォルフ･ヘンツラー(ポルシェ)122ポイント
2. ドミニク･ファルンバッハー/ディルク･ミュラー(フェラーリ)115ポイント
3. ヨハネス･ファン･オーバービーク/パトリック･ピレ(ポルシェ)83ポイント

●マニュファクチュアラー(GT2クラス)
1. ポルシェ、143ポイント
2. フェラーリ、127ポイント

●チーム(GT2クラス)
1. フライングリザード･モータースポーツ(ポルシェ)139ポイント
2. ターフェル･レーシング(フェラーリ)121ポイント