ポルシェニュースポルシェ、利益・売上・販売台数で新記録

更新日: 2008年12月02日

ポルシェは、世界規模で景気が下降している中、2007/08事業年度（7月31日締め）においてグループ全体の利益、売上高、販売および生産台数で過去最高を記録した。ポルシェグループの2007/08事業年度税引き前利益は、46％増の85億6900万ユーロを記録。この大幅な増益は、フォルクスワーゲン社の保有株による利益が大きく貢献している。

ポルシェ単体では、販売台数は1.2パーセント増の98,652台。この販売台数増加には、カイエンシリーズが大きく貢献。カイエンの販売台数は前年度比34％増の45,478台に上り、過去最高を記録した。一方、911は2007/08年度下期にモデルチェンジを行ったにもかかわらず、前年度比16％減に留まり、販売台数は31,423台を記録した。また、ケイマンを含むボクスターシリーズは21,747台を販売。こちらは前年度比16.8％減となった。

2007/08事業年度で過去最高の業績を記録したポルシェだが、2008/09事業年度では販売台数の大幅な減少を見込んでいる。自動車業界における需要の深刻な下落は明らかに世界規模のもので、特にポルシェにとって最大の単独市場となっている米国における今後の向上を計上するのは事実上不可能と考えている。
これは当事業年度の2008年8月1日から11月中旬までの数字にすでに表れており、2008/09事業年度の最初の4ヶ月間（2008年11月30日まで）の販売台数は前年同期の30,700台に対し、当年度は25,200台と減少している。

販売台数の減少に直面してはいるものの、ポルシェは車両本体価格の値下げは行わないという方針だ。その代わりに、市場の需要低下に合わせた生産のスケールダウンで対応している。ツッフェンハウゼン工場は2008年11月21日に初めて操業を休止したが、2009年1月末までにさらに7日間の休止を予定している。