ポルシェニュース911 GT3 RSR 2009年モデルデビュー

更新日: 2009年02月04日

ポルシェは、「911 GT3 RSR」の2009年モデルを発表した。「911 GT3 RSR」は「911 GT3」をベースとしたサーキット専用車両。ニューGT3 RSRの最大の特徴は、大きなエアアウトレットをはじめとする新設計のフロントセクション。軽量なボディシェルの下にも、最速の911を作り上げるために大きな変更が加えられている。

まず目につくのが、ルーバーと呼ばれるフロントフード上のエアアウトレットスロット。これによりラジエターの冷却性能が改善され、特にオプションのエアコン装着時には大きな効果を発揮する。
また、リアについてもアンダーフロアのエアロダイナミクスが改善され、リアウイングの調整幅が広げられている。さらに、ブレーキシステムの重量を最適化してワイヤーハーネスを軽量化したことにより、旧モデルと比べてハンドリングが大きく向上している。

排気量は3.8Lから4.0Lへと拡大。最高出力は約450ps/7800rpm、最大トルクは430Nm/7250rpmを発揮する。旧モデルと比べて最高出力の発生回転数が大幅に下げられたことにより、エンジンのトルク特性が改善され、いっそう扱いやすくなった。

コックピットでは、マルチファンクションディスプレイをリニューアル。最適なシフトチェンジのタイミングをドライバーに知らせてくれる。そして新たにオンボードサプライシステムコントロールデバイスを装備。フロントライト類の点滅速度の無段階調整など、レースに必要な様々な機能を自由に設定することが可能だ。
「911 GT3 RSR」の価格は38万ユーロ（約4400万円）。すでに約20台がバイザッハで組み立てられ、世界中のカスタマーチームへの供給が始まっている。

ポルシェ911 GT3 RSR（2009年モデル）諸元

エンジン
水冷式水平対向6気筒、4バルブヘッド、ドライサンプ、独立スロットルバタフライ、フューエルインジェクション、29.5mm径エアリストリクターx2
ボア
102.7mm
ストローク
80.4mm
総排気量
3996cc
最高出力
450ps/7800rpm
最大トルク
430Nm/7250rpm