ポルシェニュースポルシェコンサルティングが50以上の病院を改善

更新日: 2009年12月04日

ポルシェAG子会社の経営コンサルタント会社、ポルシェコンサルティングGmbHが50以上の病院を対象に、病院のプロセス改善について分析した。
その結果、医師や看護師は患者の治療にもっと多くの時間をかけることができるようにできることが明らかになった。同社は長年にわたってリーンプロセスの実施を専門としており、これを自動車の生産を例に挙げると無駄を省いて効率を向上させる、ということを意味する。
このコンサルタント会社の分析によれば、病院の医師たちは医師の主要な仕事である患者の治療に、全体の約1/4の時間しか使うことができていない。

ある病棟の医師は、1日あたり7時間44分間の勤務のうち、検査に利用できるのは32分だけで、診察に利用できるのは1時間39分のみ。これは、利用できる時間の28%にすぎない。ポルシェコンサルティングCEOのエバーハルト･ヴァイプレンは「医師たちは、主に余計な待ち時間、調査、不要な経路、長すぎるミーティング、書類作成などによって残りの時間を失っています」と語っている。
またポルシェのアドバイザーは、ルクセンブルグの病院で手術エリアの使用を31%改善。同時に、一貫した入室計画の結果、手術前の予備検査の合計時間は98%もの削減に成功している。