ポルシェニュース11y 997GT3RSRがデビュー

更新日: 2010年12月17日

ポルシェは、12月11日にバイザッハ研究開発センターで行われたパーティー、「ナイト･オブ･チャンピオンズ」で11年モデルの997GT3RSRを発表した。新デザインのエアロダイナミクス(フロント/リア)やサスペンションジオメトリーとエンジンの変更など、広範囲に渡り最適化が施されている。

エンジンには4L水平対向6気筒エンジンを搭載し、その最高出力は10年モデルよりも5ps高い455ps/7,800rpmを発揮。最高回転数は従来の9,400 rpmから変更はない。
そして、外観。フロントセクションは新デザインのリップスポイラーとなりダウンフォースが向上。さらに、フロントホイールはリム幅が11インチから12インチに拡大された。これにより、グリップ力の増大と、よりアンダーステアを抑えたステアリング特性を実現している。
一方のリアでは、リアウイング位置とウイングマウントの形状を最適化。エアアウトレットルーバーを追加した新しいリアフェアリングにマッチしたものとなった。同様にエンジンフードも見直され、空気流動が最適化されている。テールライトはもちろんLEDだ。

価格は41万ユーロ(税抜き)。11年モデルに行われたすべての変更内容は、10年モデルにもパッケージとしてレトロフィット設定されている。

【11y 997GT3RSR 諸元】
■エンジン
水冷式水平対向6気筒DOHCエンジン
総排気量3,996cc
ボア102.7mm×ストローク80.4mm
最高出力455ps/7,800rpm
最大トルク45.9kgm
28.6 mm径エアリストリクター×2
最高回転数9,400 rpm
4バルブ
ドライサンプ潤滑システム
独立式スロットルバルブ
フューエルインジェクション

■駆動系
シーケンシャル6速トランスミッション
ドグクラッチ
水冷式オイルクーラー
シングルマスフライホイール
油圧式シフター
カーボンファイバー製トリプルクラッチプレート
後輪駆動
LSD(45/65%)

■ボディ
亜鉛コートされたスチール製モノコックボディ(GT3RSベース)
空力特性を最適化したフロントエンドおよびフロントスポイラー
空力特性を最適化したフロントアンダーフロア
可変式リアウイング
FT3公認クイックチャージ機能付90L安全燃料タンク
エアジャッキ
溶接セーフティケージ
難燃性素材を使用したフルバケットシート(運転席のみ)
ハンスヘッド/ネックサポート対応の6点式シートベルト
電気式消火システム

■サスペンション
<フロント>
マクファーソンストラット式サスペンション
ザックス製4-wayガス封入式ダンパー
ダブルコイルスプリング(メインスプリングおよびヘルパースプリング)
キャンバー調整式フロントアクスルアーム
調整式ブレードタイプスタビライザー
パワーステアリング
<リア>
固定マウント式サブフレーム付きマルチアームアクスル
ザックス製4-wayガス封入式ダンパー
ダブルコイルスプリング(メインスプリングおよびヘルパースプリング)
無段階調整式強化リアアクスルタイロッド
調整式ブレードタイプスタビライザー
無段階調整式サスペンション(高さ、キャンバー、トレッド)

■ブレーキシステム
バランスバー付ブレーキシステム
<フロント>
1ピース構造アルミニウム製6ピストン固定式キャリパー
ベンチレーテッドディスク
380 mm径
競技用ブレーキパッド
<リア>
1ピース構造アルミニウム製4ピストン固定式キャリパー
ベンチレーテッドディスク
355 mm径
競技用ブレーキパッド

■ホイール
<フロント>
3ピース構造BBS軽合金製ホイール(12Jx18-3)
センターロックシステム
<リア>
3ピース構造BBS軽合金製ホイール(13Jx18-12.5)
センターロックシステム

■エレクトリカルシステム
データロガー付モーテック製ディスプレイ
シフトインジケーター付きマルチファンクションディスプレイ
可変トラクションコントロール
バッテリー:12V/80Ah
オルタネータ140Ah

■車両重量
1,220 kg