ポルシェニュースALMS ポルシェが通算100勝でシーズンフィナーレを飾る
更新日: 2009年10月14日
ポルシェは、ラグナセカで開催されたアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS) の2009シリーズ第10戦においてシリーズ通算100勝目を達成した。
この勝利を手にしたのは、フライングリザードモータースポーツのポルシェワークスドライバー、イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)組。GT2クラスのチャンピオンに輝いたほか、マニュファクチュアラー部門、チーム部門でも見事栄冠を勝ち取った。
4度目となるシリーズチャンピオンに輝き、ALMS史上2番目に多くの勝利を挙げたドライバーになったベルクマイスターは、「今日は、すばらしいシーズンをまさに有終の美で飾ることができました。私は勝つために全力を出し切りました」とその喜びを語った。
同様に、パートナーのロングは「私達はどのライバルよりも着実に勝利を重ね、チームもほとんどミスをすることがありませんでした。苦戦を強いられたこともありましたが、そんなときも冷静さを保っていました。その姿勢こそが今日の大きな成功の要因だと思います」とレース後に話している。
10位以内のフィニッシュでシリーズチャンピオン獲得のポルシェワークスチームは、当初リスクを避けた安全なレース運びに徹するつもりだった。
しかし、チャンピオンシップ獲得に向けての唯一の脅威であったフェラーリがなんと71周目にクラッシュしリタイア。それによってチームは作戦を変更する。
リシ・フェラーリのリタイア後、最大のライバルとなったのはコルベットのジャン・マグナッセンだ。その両雄の激しいデッドヒートの結末は、最終ラップに待ち受けていた。
フィニッシュ直前、最終コーナーでコルベットのジャン・マグナッセンが最後のアタックを開始する。
だが、サイド・バイ・サイドのバトルからついにはポルシェと接触。結局、コルベットはストレートでコースアウトしてしまう。一方のポルシェは、何とかスピンを免れ劇的なレースを制した。
また、他のポルシェチームも輝かしい成績を残している。
ファルンバッハロールレーシングで911GT3RSRを駆るポルシェワークスドライバーのウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)は、チームメイトのピエール・アーレットとともに白熱したレースを制し3位入賞。
クラウス・グラフ(ドイツ)/グレッグ・ピケット(米国)組は、ポルシェRSスパイダーでLMP2クラス2位に入賞し、RSスパイダーのALMSへの復帰をより確固たるものにした。
さらにポルシェは、3つのタイトルに加え環境クラスである「ミシュラングリーン×チャレンジ」も獲得している。フライングリザードモータースポーツから参戦したカーナンバー#44のポルシェ911GT3RSRが、今シーズン新設され周回数と燃費の比率で全体的な効率を競うこのクラスを制した。「ミシュラングリーン×チャレンジ」では、ロングビーチ、ソルトレイクシティ、ライムロック、ロードアトランタおよびラグナセカでポルシェが優勝。最後のふたつのレースでは、GT3RSRでE85フューエル(バイオエタノール85%)のトライアルが行われた。
圧倒的な強さで今シーズンを制したポルシェチーム。
早くも来年のALMSに期待が集まる。
【ALMS第10戦(全10戦) レース結果 カリフォルニア州ラグナセカ】
GT2クラス
1. ベルクマイスター/ロング組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、155周
2. マグナッセン/オコーネル組(デンマーク/米国)、シボレーコルベットC6.R、155周
3. ヘンツラー/アーレット組(ドイツ/ドイツ)、ポルシェ911 GT3 RSR、154周
4. ファルンバッハ/ジェームス組(ドイツ/米国)、パノスエスペランテ、154周
5. ニーマン/ファン・オーバービーク組(米国/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、153周
6. ミュラー/ミルナー組(ドイツ/米国)、BMW E92 M3、153周
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