ポルシェニュース991GT3カップがついにデビュー

更新日: 2012年12月11日

最高出力は997GT3カップを10ps上回る460ps/7,500rpmを発生

ポルシェAGは、12月8日にバイザッハの研究開発センターで行われた「ナイトオブチャンピオンズ」で、新型911GT3カップの991GT3カップを発表した。

現在未発表のロードゴーイングモデル、991GT3の競技車両となり、エンジンには3.8L水平対向6気筒エンジンを搭載。最高出力は997GT3カップを10ps上回る460ps/7,500rpmを発生する。開発したのはポルシェモータースポーツ部門。
ポルシェのカップカーとしては初めてステアリングホイールにパドルシフトを備え、6速ドグタイプのギアボックスがパワーを後輪に伝達する。センターロック式1ピースホイールもポルシェモータースポーツ部門によって見直されており、ミシュランのスリックタイヤは、前輪が＋20mmの270mm、後輪が＋10mmの310mmにそれぞれワイド化された。

ポルシェカップカーとしては初のパドルシフトの採用や、ホールド性が高められたパッド調節式の新開発のバケットシートなども注目すべき点だ

さらに、新開発のブレーキシステムは先代モデルよりさらに耐久性が向上。フロントには、380mm径のスチール製スリットベンチレーテッドブレーキローターとアルミ製の6ピストンキャリパーが奢られ、リアには4ピストンキャリパーを装着する。もちろん、ドライバーの安全性もさらに高められ、新設計のロールケージや、頭と肩の周囲のホールド性が大幅に改善されたパッド調節式の新開発のバケットシートなどが挙げられる。ルーフには初動の救急行為やドライバー救出に貢献するレスキューハッチが設けられているのもポイントだろう。

991GT3カップの開発に携わったポルシェワークスドライバーのティモ･ベルンハルトは、「991GT3カップは、限界時のハンドリングがより操作しやすく、バランスが非常に優れています。新しいアクスルジオメトリーはハンドリングに大きく貢献し、これまで以上にドライビングが楽しい車に仕上がっています」と話す。

このニューマシンは、ポルシェMobil 1スーパーカップの2013年シーズンで使用される予定だ。