ポルシェニュースWECに参戦のLMP1マシンテストを実施

更新日: 2013年06月13日

ポルシェAGは、2014シーズンからル･マン24時間やWEC(世界耐久選手権)に投入を予定している新型LMP1スポーツプロトタイプの初テストを、6月12日にバイザッハのテストコースで実施した。
テストを担当したのは、ポルシェワークスドライバーのティモ･ベルンハルト。当初予定されていたスケジュールよりも早い段階でのテスト実施となった。

LMP1プロジェクトのディレクターのフリッツ・エンツィンガーは、「スケジュール通りに計画は進んでいます。私たちが新たに編成したチームは、このきわめて複雑な車両を一刻も早くサーキットに送り出すため、最大限に集中して作業に取り組みました。その結果、さらなるテストおよび開発に充てる数週間を稼ぐことができました。2014年から、レギュレーションは効率に最重点を置いたものになります。これにより、エンジニアたちの闘いはさらに興味深くなるのと同時に、私たちにとってもまったく新たな挑戦となります」と話している。

実際にマシンをドライブしたティモ･ベルンハルトは、「私は、すべてが白紙の状態からこのニューモデルの開発に関わってきました。今日、この生まれたてのLMP1カーを最初に走らせることができ、とても誇りに思っています。そして、すでにこの車両からは素晴らしい感触を得ることができました。これからの数週間、そして数ヶ月、友人であり同僚でもあるロマン・デュマとともにこの車両をテストしていくのが楽しみです」と語る。ベルンハルトとデュマは、ポルシェのLMP1プロジェクトの最初のドライバーとして、世界各国のサーキットで行われるテストの大部分を担当する。

また、同テストにはポルシェAG取締役社長のマティアス・ミューラーらも立ち合い、「エンジニアたちは、今日ヴァイザッハのコースで初めてテストされた新型LMP1カーを何もないところから設計するだけでなく、レギュレーションの枠内で数多くの新たなテクノロジーを応用することができました。これは将来的に、公道仕様車両のお客様のメリットになります。このように、ポルシェの1台1台に、レーシングカーのテクノロジーが息づいているのです」と述べた。