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ポルシェニュースポルシェ カレラカップ ジャパン 2009 第1戦/第2戦(岡山)レースレポート

 
カテゴリー:ポルシェ公式ニュース

更新日: 2009年05月07日

第1戦 決勝 4月25日(土)

MJ09_0033.jpg待ちに待ったポルシェ カレラカップジャパン 2009シリーズの開幕戦、その決勝レースが4月25日、岡山国際サーキットでいよいよ始まった。スタートでは、ポールポジションの#8清水康弘(A)が絶好の動き出しを決める。また後方では4番グリッドの#6中山良明が失速。後続のマシンに次々とかわされ、最後尾まで順位を落としてしまった。
注目の第1コーナーで、ホールショットを決めたのは#8清水だ。そしてやや離れて3番グリッドからポジションをひとつ上げた#13吉田基良、#92中村嘉宏、そして新人若手育成プログラムにより参戦を果たした#88塙翔(A)の順で進入していく。ここではアクシデントもなく、全車がクリアスタート。15周による熱い戦いが始まることとなった。

予選でも2位#92中村(A)に1秒以上の大差をつけていた#8清水は、その速さをすぐさま発揮し、オープニングラップを終了した時点で早くも4秒弱のマージンを築いていく。そして3周目にはこの日のファステストラップとなる、1分52秒816をマークしながら、早々と逃げ切り体制に持ち込む勢いだ。また1コーナーを2位で通過した#13吉田だったが、ダブルヘアピンでオーバーランしてしまい、5番手まで順位を落としてしまった。

MJ09_0034.jpgレースのほうは、6周目までトップ#8清水(A)を先頭に、#92中村(A)、#88塙(A)、#16マイケル・キム(B)、#13吉田(A)、#55水谷晃(B)というポジションで進行していくが、後方から激しい追い上げを見せ毎周にわたって順位をアップしているマシンがいた。スタートを大失敗してしまった#6中山(A)だ。#6中山(A)は、9周目には6番手までポジションを回復し、3番手のベストタイムも記録するなど、気迫あふれる走りを披露、最終的には5位を獲得するに至った。
その後トップを快走する#8清水(A)は、2週間前に行われたオフィシャル合同テストでの勢いをそのままキープするかのような磐石の走りを見せつつ、 #92中村(A)に9秒ほどの差をつけトップでフィニッシュ。嬉しい開幕戦ウィナーの称号を得た。

MJ09_0035.jpgまたクラスBでは、#16マイケル(B)が多少のミスをもろともせず、終始攻めの走りで見事初優勝を決めた。2位には#8清水(A)同様、テストから好調の#55水谷(B)、3位に#54天本昌呉(B)が入ったことで、ディレクション・チームは1~3位を独占する嬉しい結果となった。

第2戦 決勝 4月26日(日)

晴れてはいるものの、つい1時間ほど前までは雨が降っていたため、気温・路面温度ともやや低めのコンディション。しかしながら路面はほぼドライへと変化していたこともあり、全車スリックタイヤを装着。
そして11時過ぎ、2009年PCCJ第2戦のスタートが切られた。ここでは前戦のミスで順位を落とした#6中山(A)が、あろうことか再びスタートをミス。またしても下位に沈んでしまう。一方他の上位陣は、ポールポジションの#8清水(A)をはじめ、#92中村(A)、#13吉田基良(A)、 #88塙翔(A)、#16マイケル・キム(B)、#55水谷晃(B)の順で1コーナーを順当にクリアしていったかのように見えた。ところが2番手の#92 中村(A)は、レッドシグナルがブラックアウトするよりも一瞬早く動き始めてしまったようで、オープニングラップですぐさまジャンプスタートの判定が下され、ドライビングスルーペナルティを受けてしまう。

このペナルティにより、3周目を終えた時点で、#8清水(A)はすでに2番手の#13吉田に6秒もの差をつけて独走状態を築き始めた。とはいえ2番手#13吉田(A)と3番手の #88塙(A)の1秒ほどの差で2位争いを、またそこから少し離れて4番手の#16マイケル(B)以降、10番手の#6中山(A)まで7台のマシンが、タイム差1秒以内でひしめき合うなど、ワンメイクレースらしい激しいポジション争いを展開していた。

レースも中盤を迎えたころ、トップは相変わらず#8清水(A)が、後続と10秒以上の差を広げ単独走行を続けていたが、3番手以降に変化がおとずれた。8番グリッドからスタートした#9小林賢二が徐々に順位を上げ、ついにはペースの上がらない#88塙(A)をヘアピンの立ち上がりでパス、3位までポジションアップに成功。2番手#13吉田(A)の背後を脅かすまでの走りを見せたのだ。

そして終盤、レースはさらなる盛り上がりを見せる。今回もスタートで大きく出遅れた#6中山(A)が、3番手#9小林の後ろにピッタリとつき、#13吉田 (A)と3台による3位争いを展開。3車は1秒以内の間隔で、ワンミスで順位を入れ替えてしまうような息詰まる戦いだ。また少し離れたところでは、ずるずると順位を落としてきた#88塙(A)を先頭に#16マイケル(B)、そしてドライブスルーペナルティーを受けた#92中村(A)と#55水谷晃(B)、これに#5高見沢一吉(B)と#2桜井澄夫(B)が加わり、クラスA、Bが入り乱れてのバトルが繰り広げられたのだ。

こうしてコースの各所で熱いバトルが展開されたPCCJ第2戦は、クラスAでは2位に24秒以上も差をつける独走で#8清水が優勝。2位には#13吉田(A)が入った。

そしてクラスBでも、第1戦に続いて#16マイケル(B)が勝利を挙げた。2位には、前戦に引き続き#55水谷、3位#5高見沢という結果となった。

結果的にクラスA、クラスBとも#8清水(A)、#16マイケル(B)の連勝となった2009年のPCCJ開幕ラウンド。このまま彼らの独壇場となってしまうのか?またその後に続くグループでは目まぐるしく順位が変わるなど予想ができない展開など見所も多い。次の第3戦はゴールデンウィーク明けにスポーツランド菅生で開催される。

 

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