ポルシェニュースLMS第4戦：ポルシェ、タイトル獲得に向け、大きく前進

更新日: 2009年08月31日

ポルシェのワークスドライバー、マルク・リエブ（ドイツ）とリヒャルト・リエッツ（オーストリア）は、残すところ1戦となったル・マン・シリーズ第4戦、ホームグランドのニュルブルクリンクで行われたGT2クラスで苦戦しながらも優勝。タイトル獲得にむけて大きな一歩を踏み出した。

レースは初めから終わりまでエキサイティングな展開となった。レース初盤、リエブは2台のフェラーリから数周周回遅れとなり、タイトル争いでリードを奪われそうな状況だったが、終盤、マルク・リエブは猛烈にプッシュ、ピエール・カファーをオーバーテークすることに成功。リエッツ／リエブ組はしばらく3位につけていたが、2位を走っていた車のマシントラブルにより代わって2位に浮上、その後リヒャルト・リエッツの追い上げで一気にトップに踊り出た。

「今回の勝利によりポイントリードを守ることができて本当に興奮している。これだけの差でリードできるのは喜ばしいことだし、この勢いでシリーズを勝ち抜くことができる」と、レース後、2005年および2006年のLMSのGT2チャンピオンに輝いているマルク・リエブは満面の笑顔で語った。
さらに「本当にタフなレースだったよ」とチームメートのリヒャルト・リエッツが続いた。「ニュルブルクリンクでは車をコントロールするのは容易ではなかったし、スティント終盤にはタイヤが普段以上にダレてきていた。この勝利はチームのおかげだと思うよ。ピットストップのたびにライバルに差をつけることができた。フェルベマイヤーチームは他チームより18秒も速かったときもあったんだ。皆のおかげです、ありがとう！」

2009年ル・マン・シリーズ第5戦（最終戦）は、9月11日～13日にシルバーストーン（イギリス）で開催される。

レース結果：ル・マン・シリーズ第4戦、ニュルブルクリンク

GT2クラス結果
1. リエブ/リエッツ組（ドイツ/オーストリア）、ポルシェ911 GT3 RSR、174周
2. コルネル/ヤニス組（オランダ/チェコ)、スパイカーC8ラビオレットGTR-2、172周
3. アーレット/ファーンバッハー/ベルトワーズ組（ドイツ/ドイツ/フランス）、フェラーリF430 GT、172周
4. シモンセン/カファー組（デンマーク/ドイツ）、フェラーリF430 GT、172周
5. ピレ/ナラック組（フランス/フランス）、ポルシェ911 GT3 RSR、171周
6. モンテルミニ/リッチ/ロサ組（イタリア/イタリア/イタリア）、フェラーリF430 GT、169周
7. レイド/クルツ・マルティンス/フェルベマイヤーJr. 組（ドイツ/ポルトガル/オーストリア）、ポルシェ911 GT3 RSR、169
8. ガルシア/マンセル/ヴィランデル組（スペイン/イギリス/フィンランド）、フェラーリF430 GT、169
9. ベル/ブルーニ組（イギリス/イタリア）、フェラーリF430 GT、169