ポルシェニュースポルシェの収益が再び増加

更新日: 2009年03月12日

ポルシェは、2008/2009事業年度上半期（2008年8月1日～2009年1月31日）におけるグループの税前利益がさらに伸びると見込であると発表した。

ポルシェの営業利益は売上高とともに減少したが、パナメーラやカイエン用ハイブリッドシステムの開発費用の増加にもかかわらず、依然として2桁の営業利益率を確保。これに加え、フォルクスワーゲン社の株価に連動する現金決済型オプション取引の利益が貢献し、グループの税前利益は前年同期と比べて増加した。しかし、フォルクスワーゲン社の第4四半期の業績がまだ発表前のため、正確な数字は3月末に予定されている上半期会計報告において発表される。

上半期において、ポルシェの売上高は対前年比12.8％減の30.4億ユーロ、販売台数は26.7％減の34,266台と、世界的な自動車不況からの影響を受けた結果となっているが、モデルミックスの変化により、販売台数に比べて売上高の減少は少なく押さえられている。
911シリーズの販売台数が13,543台（前年同期16,261台）と若干の減少に留まったのに対し、ミッドシップスポーツカーの販売台数は3,950台（前年同期9,835台）と大幅な減少となった。ただし、新型ボクスター／ケイマンが今年2月に発売されたことを受けて、これらのミットシップスポーツカーの販売台数は、下半期には再び増加に転じると予測される。
また、カイエンについては、上半期の販売台数は16,773台（前年同期20,638台）と減少。下半期の動向が気になるが、注目は初めてラインナップに加わるカイエンディーゼル。まだ、販売店のショールームに並び始めたばかりだが、販売回復に大きな期待がかかる。