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ポルセキ新聞タルガ万歳その131.タルガをWコーティングの巻　前編

更新日: 2009年09月10日

　911DAYS Vol.37の本コーナーと同名の連載『タルガ万歳！』でもご紹介しましたが、愛しのタルガ、ワタシのところに来て二度目のボディコーティングを施しました。ウホホ♪

全身くまなくボディカバーによる擦過傷を負ったタルガ。メインカットの曇ったようになっているのは細かな傷群。ボディカバーによる擦れで、こんな有様になってしまったのです。一方、写真は、「野良ニャンコの引っかき傷＋ボディカバーによる傷」です。ああ、悲惨……

【関】ワタシのタルガ、全身くまなく傷だらけだったことは、本コーナーをご覧いただいているみなさんならもはやご存知のこと。そうなんです、ボディカバーによる全身に刻まれた擦過傷のほか、野良ニャンコによる引っかき傷もあり、とにかくボディは惨憺たる按配。ワタシは、タルガを見るたびに深く深く心を痛めておりました。……タルガよ、ゴメンよ。

　ガレージにたたずむタルガを見てワタシは、いつも叫んでおりました。なんとしてももう一度ボディを磨きたい！　是が比でも細かい傷をなきものにしたい!!　この傷をなかったものにしてくれェ!!!　ぎょえええ、と。ま、本当に声に出すと近所がビックリするもんで、心の中でですけど。

　とはいったものの、素直に磨きに出せない理由があったのです。というのはタルガのボディの塗装が薄く薄く薄氷のようになっており、これ以上磨いたら下地が出てしまうんじゃないか、と心配だったんですね。ええと、どういうことか計算式にしますと。

【A】すでにワタシが一回ボディの磨きを行っている
【B】ワタシの手元に来るまでに何回ボディ磨きを行われたか分からない
【C】ボディカバーで擦れたドアの端などに、すでに塗装の下地が出ているところがある
【A】+【B】+【C】＝これ以上磨くと全面的に塗装の下地が出るんじゃねェの

　と、このようになります。

　はァァァァ……、もはや全塗装するしかないよな、と。しかし、全塗装するとなると100万円近いお金が掛かるわけで。それは夢だよなァ、とうな垂れていたわけです。ガックリ。

　で、万が一にもというすがる思いで相談したのが、滋賀県にあるガレージクレヨンでした。ここはポルシェの車両販売だけでなく、独自のノウハウを元に編み出したWコーティングというボディコーティングをも得意とするプロフェッショナルなショップです。

　相談した結果、O社長が計算式を添削。

【A】+【B】+【C】＝ノウハウを駆使して、下地を出さないようにピカピカにしてあげるネ

　へ!?　うそ!?　ホント!?　やった、夢が叶うよォ、ウキョキョ♪　ウキョキョ♪　とワタシは激しく歓喜。しかし、喜んではしゃいでいるうちにO社長の気が変わるとイケナイので、タルガを可及的速やかにお預けしましたデス。お願い致します。

　その際、施工を担当していただく塗装の匠、M氏はタルガを見て「あんまり塗装の状態はよくないですねェ」と穏やかににこやかに優しくひとこと。しかし、その目が笑っていなかったのをワタシは見逃しませんでした。実際のところ、普通なら二泊三日で終了する作業工程を、丸々五日間もかけさせてしまったんですから。塗装の状態が悪すぎるっての！　ああ、恥ずかし。それにしてもさすが塗装の匠、M氏、慧眼なり。

（後編に続く）