ポルセキ新聞タルガ万歳その186.デフレに合わせて2割引！

更新日: 2010年11月07日

【関】ここ1、2年、モノが安くなっておりますなァ。デフレってヤツですねデフレ。値引きも1割2割は当たり前ってな勢い。何から何まで安くなって、これでやっていけんの!?　と関係者でもないのに勝手に心配になってくるものまであったりして。ま、モノによっちゃ、当然安い方がありがたいんですけど。しかし、このままじゃ日本の経済が立ち行かなくなりますな。

　それはそうとして、あろうことか、ワタシの930タルガまで2割引だったとは！　あ、いや、車両価格のことじゃありませんよ。アクセル開度のこってす。

　その日、いつものように『911DAYS』のメンテ系ライター山田さんのご自宅兼事務所、通称「山田ガレージ」で作業&取材をしているときのこと。

　アクセルペダルを触っていた山田さんが、こうボソッと。

「あれ？　なんかおかしいな」だって。

　ギックゥゥッ！　自分のポルシェを触っていて「なんかおかしい」ということほど心臓に悪いことはありません。「なななななな、なんスか？」

「アクセルってこんな遊びがあった？」

　手でアクセルペダルを触ってみると、たしかにパコパコと不感症帯があります。ううむ、ワタシャ自分が遊ぶことは大好きですけど、アクセルに遊んでいいヨと言ったことは一度もありませぬ。コヤツ勝手に遊んでおったのか。しかし、まさかそんな。

「ちょっとアクセル全開にしてみて」

　山田さんはそう言い、自分は後ろに回ってエンジン本体を見ております。ワタシはグイとアクセルを床まで踏み込みました。どうだ！

「やっぱりね、アクセル全開になってないや」

　山田さんの笑いを含んだ声とともに、衝撃の事実が伝えられました。ガチョ～～～ン（by谷啓。合掌）！　アクセルのヤツ、勝手に遊んでいやがったとは。ガックリ。

アクセルを踏み込むと、クイクイとこの部分が動くんですが、どう見積もって全開になっておりませんでした。2割引きのデフレ状態。ああ、情けね

　どうやらアクセル開度は、2割引ほどのデフレ状態だったようであります。ワタシの930タルガは89年の日本仕様だから、メーカーが公表しているパワーは217ps。2割引きってことは、170psちょいってことで。は～～～。

　しっかし、ワタシも気づかないもんかね。ああ、情けね。言い訳するようでアレなんすけど、アクセル全開になっていなくても、ニヒャッキロは出ますし、これといって不具合は感じていなかったもんで。ただ、シフトダウンで回転数を合わせるとき、アクセルをちょっと余分目に踏み込まないと、思った回転数まで上がらないナとは感じていました。それは我がタルガのクセみたいなもんかと思っていたんですけど。あれはアクセルの遊びのせいだったんですね。

　調整後、遊びのなくなったアクセルの調子エエこと。右足の微妙な動きに、一瞬でビュンとエンジンが応えるようになりました。コレねコレ。ああ、気持ちイイ。ベタ踏みしたしたときのパワー感、トルク感も全然違います。そうですなァ、50psほどパワーが増した感じですかね、ってそのままか。エヘヘ。

　みなさん、アクセルのデフレに注意しましょう。