ホーム＞コラム＞ポルセキ新聞＞社説＞タルガ万歳＞

ポルセキ新聞タルガ万歳その211.チョーシに乗ってはいけません。反省

更新日: 2011年08月23日

【関】ワタシとタルガの蜜月は8年目に突入いたしました。が、月日を経るごとにだんだん調子と見栄えがよくなっていく我がタルガに、ご満悦の今日この頃です。ワハハ。

　あれは真夏の暑い日でした。いつもの『911DAYS』のメンテ系記事を担当している山田さんのガレージ、通称「山田ガレージ」に行ったときのこと。ヒマだったもんで、タルガをジャッキアップしてエンジンの下まわりを見てみることにしました。オイルリターンパイプからのオイルにじみがちょっぴり気になっていたわけです。ひどくなっていないといいナ、と。

　さっそく山田さんといっしょに仲良く肩を並べて寝転がり、エンジンの下へズリズリ。ええと、オイルリターンパイプはダイジョウブかな？　オイルリターンパイプ、オイルリターンパイプと……。

　ん？　んんん!?　これは！

「これって、オイル止まってない？」

　と山田さん。いや、ワタシの目にもさっきからそう見えてましたデス。やっぱり、山田さんにもそう見えるですね。ということは、自然治癒！　ホンマかいな。

　しかし、オイルにじみが止まったことはメデタイ。寝転びながらヤッタヤッタと小躍りしてたら、山田さんが「あれ!?」だって。ドッキィィ！

　指を伸ばしてクランクケースの端を触った山田さんは、ワタシの目の前に見せました。そこには！　きっちりオイルが付いているじゃないの！　NOOOOOOOOOOOOO！　だって、一ヶ月前に見たときには、オイル漏れなんてなかったゾ。そんなバカな。これはウソだァァァァァァ！

　激しく取り乱したワタシを横目に、どこから漏れているか見てみようと山田さんは冷静にチェック。エンジン下から這い出して、エンジン上からもチェックしたその原因とは！

　オイルプレッシャースイッチ。

　ということになりました。エヘヘ。オイルプレッシャースイッチはカチカチ山（「その101」「その102」に詳しいです）になりそうになった記憶がまだ鮮明で、若干トラウマな場所。ワタシも補機類の間へ鏡を入れチェックしましたが、やっぱりオイルプレッシャースイッチのまわりが濡れて光っている。そんなバカな！　オイルプレッシャースイッチは3年ほど前に交換したばかりじゃん。ま、ばかりつっても、もう3年も前か……。

「新品でも漏れることがあるのが、オイルプレッシャースイッチだから」

　そう山田さんは慰めてくれますが、ポルシェもさァ新品のときから漏れるようなもんを作んなよなァ、と悪態をつくワタシ。新品のときにペケのヤツがあることを思えば、3年はラッキーと言えなくもないんですが、3年でアウトはそれはそれでサビシイ。ガックリうなだれたときに、ワタシの脳へ一気に血流が流れ込んだんでしょう。そこで、脳裏に浮かんだのは、エンジンを綺麗にしようとオイルプレッシャースイッチまわりへ、アホのようにパーツクリーナーをぶっかけ洗浄しているワタシの姿でした。もしかしたらアレが原因か。

「オイルプレッシャースイッチの構造が分かんないからなんとも言えないけど、もしかしたら中のゴムか何かのパーツが縮んだかもね」

　山田さんはそう言っております。

　なんかワタシ、チョーシこいてパーツクリーナーをジャブジャブかけて洗浄したせいのような気がすごくしてきました。よく分かんないけど、きっとアレが原因に違いない。そうだそうだ。そうに決まった。ポルシェさん、逆恨みしてゴメンナサイ。早急に直します。カチカチ山怖ェですもん。

　今回の教訓。
　ものごと、チョーシに乗ってはいけません。