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ポルセキ新聞タルガ万歳その238.タルガで新東名を走って考えた

更新日: 2012年06月18日

　富士スピードウェイからの帰り道は、新東名で帰って来ました。

【関】まァ、綺麗な道ですね。とにかく真っ直ぐで幅広。片側3車線の箇所もたくさんあり、これはまことに走りやすい。タルガを駆るワタシの右足にも力が入るゼってなもんです。が、しかし！　こんなにメチャクチャ走りやすい新東名の最高速度が100km/hってどういうこと!?

　みなさんご存知かもしれないですけど、新東名の設計速度は140km/hです。にも関わらず、100km/hが最高速って、そんなアホな。東名高速は設計速度120km/hで最高速は100km/hなんだから、それと同じってあり得んと思うんですけどね。しかも東名と新東名を二日間に分けてあらためて走ってみて、両者の走りやすさは月とすっぽん、雲泥の差ということが分かりましたし。

　東名は道路幅が狭く、絶えず右左に曲がっていて、ポルシェを楽しく走らせるにはわりと楽しい刺激的なレイアウトになっております。ようは、緩いコーナーとコーナーをずっと繋いだイメージ。片や新東名は、基本的にドーンと道幅が広く、意地でも道は曲げんゾという強い意志を感じさせる単調なレイアウトになっております。言ってみれば、どこまでも続く滑走路を走っているようなイメージ。ここを100km/hで走ってネと決めた人は、自分でクルマを運転してないとしか思えません。黒塗りの車のリアシートにふんぞり返って、「そこのチミ（君）」と言ってるに決まってる。

　試しにタルガで100km/hで走ってみたら、地球の自転に追い抜かれるんじゃないかと錯覚しちまいました。遅過ぎてバックしているみたい。

　このなんの刺激もない幅広の真っ直ぐな道を100km/hまでで走るなんて、ドライバーにとっちゃ逆に危ない。苦行そのもの。襲い来る睡魔との闘いは、ブラックブラックガムだけでは勝てそうもありません。低速域から刺激に満ち、高速域ではハードボイルドそのものの930タルガでさえそうなんですから、水冷911や最近の国産車なら言わずもがな。

　東名高速に比べて格段に走りやすいことを考慮すれば、最右レーンのみ最高速は設計速度の140km/hでもいいんじゃないの。そして真ん中が120km/h。で、最左が100km/h。その際、警察は速度の遅いクルマやトラック、トレーラーが120km/hレーンや140km/hレーンに浸入していることも取り締まりの対象にする、と。せっかく素晴らしい高速道路ができたんだから、試験的な実施でもいいからアウトバーンみたいにしてください。

　よろしくたのんます。