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ポルセキ新聞タルガ万歳その275.よっしゃあ！　配管完了!!

更新日: 2013年08月23日

銅管はゴムの衝撃吸収材を介してボディに取り付け。それにしても、配管がメカメカしくてカッチョエエ

【関】フラット6ガレージのワンダホーなゴッドハンドにより、1本の銅管はタルガに合わせて綺麗に美しく曲げられていきます。そして、適切な長さ形になった銅管は、衝撃吸収用のゴムを介してシャシーに取り付け。振動によりクラックが入らないようにするわけです。

　整然とタルガのシャシー下に配される銅管。
　この絵柄がメカメカしくて最高にカッチョエエ！　ちなみに、フラット6ガレージも最初はアルミパイプを使用したようです。が、アルミパイプが腐食して穴が開いてしまったため、腐食に強い銅にたどり着いた、と。なるほど。

ミイラのようなリキッドタンク

リキッドタンクを交換！　当たり前ですけど、下が新品ね

　ちなみに、リキッドタンクはクーラーのフィルターみたいなもんなんで、もちろん新品に交換しております。

　配管が終了すると再度真空引きをし、各パイプのジョイント部から漏れがないかをガス漏れ警報機みたいな機材を使用して仔細に点検。漏れている箇所を見つけたらボルトを増し締めしたり、ジョイントそのものを補修したりしてひとつひとつ問題を潰していきます。これもホント、タイヘンな作業。

フロントのコンデンサーから延びる銅管

　そして、配管完了！　あとはクーラーガスを満タン補充すれば、取り付けは完了!!　なのですが、しかし！

　今回のプロジェクトCの作戦目標は、あくまでも「クーラーをバリバリのギンギンに効かせ、真夏の殺人熱を完膚なきまでに殲滅すること」であります。バリバリギンギンの必殺請負人としてフラット6ガレージにお願いしている以上、彼らにもポルシェ専門店としての意地がある。プライドにメラメラと火が点き、この日の35℃の気温と合わさってファクトリー内は熱気で息苦しいほど。

　本来クーラーをギンギラギンに効かせようと思ったら、リアフードのコンデンサーにクーリングファンを付けるのがいいわけです。「そうするといいんだけどなァ。どう関クン？」とフラット6ガレージは誘惑してくれます。でも、それにはファンを付けるエンジンルームスペースを確保しなければならず、そのためにはリアフードをカレラウイングに替えないといけないわけで。たしかにバリバリのギンギラギンに冷やして欲しいワタシですけど……、No～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ！　やっぱタルガはウイングレスがいい。

「目標3℃！」

　これは、フラット6ガレージの設定したクーラーの目標温度です。「コンデンサーファンなしだから、これぐらいが妥当だろう」という目標値。フロントのエバポレーター部分に温度計を入れ、そこの温度3℃がターゲットです。もちろん、その温度は車内に入ってくるものとは違うんだけど、それでも3℃って……3℃って……。

　Yesッ！　それって、まさにバリバリのギンギンってことじゃん！
　頼むゾォォォォォォォォ！

　期待と期待と期待の中、ってつまりめちゃくちゃワクワクしているワタシを横に、フラット6ガレージNさん父息子がクーラーガスを補充しながら温度確認スタート。

「今、15℃、…12℃、…10℃、…もっとガス入れて」

　フラット6ガレージNさん息子のピンと張り詰めた声が響きます。
　それを受け、Nさん父がクーラーガスをさらに補充。

「…7℃、…6℃、…もっとガス入れて」

　さらに響くフラット6ガレージNさん息子の緊迫した声。
　さらに、Nさん父がクーラーガスを補充。
「行け行け行けェェェェェッ！」
　これはワタシのココロの声。

「…6℃……5℃……、…5℃、………5℃…ううむ、これ以上は下がらんかな……」

　5℃だって。スゲ。

「……関君、ゴメン5℃だけどいい？」

　いいもなにも、5℃だって凄すぎだもん。ありがとうございます！　もう十分っス。
　ということで、ガスの補充も終了。あとは、実際にどれだけ車内の温度が冷えるか。

　実は、車内の温度を効率よく下げるために、車内空気の循環を考えて目立たないけど効果が期待できる一工夫を車内にしたんですけど、それは9月6日発売の『911DAYS』Vol.53で。この銅配管の詳細も掲載します。

　しかし、これで終わっていないのが、プロジェクトC。クーラーのエアコン化もしております。続きは次回。