ポルセキ新聞タルガ万歳その304.富士スピードウェイまで小旅

更新日: 2014年06月21日

【関】ただ今絶賛発売中の『911DAYS』Vol.56の制作が終わった5月31日、日曜日。ワタシは小6の息子とともにタルガの人となって、一路高速道路を東へ向かいました。Vol.56の編集後記に書いた「小6の息子とともにタルガで富士スピードウェイまで小旅に出る予定です。」とは、このこと。

　この日は、カレラカップジャパンの第5戦が富士スピードウェイで行われるんですね。で、カレラカップの速さを見せてやろうと、公私混同職権乱用で息子を連れて行ったというわけです。

　この日の名古屋の朝は、旅にうってつけの快晴となりました。
　それゆえ、高速道路の途中でトップを外し、超の付くゴキゲンさで疾走！　青い空。空いた高速道路。スピーカーからは永ちゃんのロックンロール。ナビシートの息子は開放感でウキョキョ♪　と喜んでおります。キャッホ～～～～ッ!!　
　
　え？　あ……ん？　今、永ちゃんのサイコーな歌声と息子の陽気な話し声に混じって、なんか後ろの方で聞こえなかったか!?

　なんかって、……そう、…つまり、サイレンじゃんッ!!!!

　バックミラーを見ると、赤いランプをパカパカ点灯させて、サイレン鳴らしながらやって来るクルマの姿が！

　Nooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooッッッッッ!!!!!!

　すぐさまハードブレーキングして、3車線ある真ん中へ飛びのくワタシ。すぐにスピードメーターを見ると……。

　オゥ・マイ・ガッ！

　紺色のクラウンがすぐに追いついて隣に並び、中に乗っている水色の制服着たお方が、窓越しに後に付いて来いって。……へい。
　近くのインターまで行くんでしょうね、このまま。

「え!?　え!?　お父さん逮捕されたの!?」
　と、ワケが分からず隣で慌てふためく息子。そりゃそうだ。息子にとっちゃ、サイレン鳴らしたパトカーに捕まったのは初めてのことだもんで。もっとも、捕まったのはワタシですけど。
「ちゃうちゃう、心配せんでも大丈夫」
　と、努めて冷静に話すワタシの頭は、ヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェヤベェ、でいっぱい。

　インターの料金所手前で停車。覚悟して覆面の後部座席に乗り込みました。
　しかし！　速度が計れなかった（ホント!?）ということで、「通行帯違反」（助かったよォ!!）、減点1（これは仕方ない…）、罰金6千円也（これも仕方ない……）で済みました。このときは、警察官が優しいお兄さんに見えましたね。はァァァァァァ……（いろんな意味で脱力）。

　その後は、気を取り直して一路富士へ。ところが、富士に近づくにつれ青空は消え、暗雲が立ち込めて来たでやんの。さっきまでの晴天はなんだったんだ。そう悪態をついていると、ポツ…………………………、ポツ…………、ポツ…、ポツポツポツポツポツポツポツだって。

　息子は「雨だァ！」と言いながら、ワハハと笑っております。

　トップを開けたままワイパーON！　慌てて追い越し車線を走るタルガに抜かれたクルマたちは、きっと「馬鹿が行く」と思っていたことでしょう。でも、走っていると案外濡れないもんなんですよね、これが。最寄のパーキングに緊急ピットインして、トップを被せてふたたび富士へ。

　ま、これらも小旅のいい想い出になりました。

カレラカップジャパンのピット。車両は『911DAYS』Vol.56でも紹介したナインレーシングの991GT3カップです