その11.事故修理のはずが、気付いたら
「ニューRSZ計画」へと移行していた
RSZのお見舞いに、いつものテクニカルメイトさんまで出かけた細野さん。しかし、そこで目にしたものは! なんと、理科室で解剖されたカエルのような状態のナマナマしいRSZの姿だったのでした。
細野正人(ほそのまさひと) |
6月1日に家内の妹の誕生パーティーを終え、久々に「RSZ」君のお見舞いに行こうと思い、花束と果物を持って(ウソ)入院先のテクニカルメイトさんへ。到着すると、いきなり辻師匠が「RSZ、今いいとこですよ。奥にいますから」。え、なになに? 案内され、病室へ恐る恐る入ると……。
ドッヒャーン! これが? まさか? RSZ! ウソォォォォ……。
心の中で、「これはRSZなんかじゃない。何かの間違いだ! 嘘だ? これは……これは……、ただのフレームだけのゴミだァァァァ」と、10秒ぐらい立ちすくみました。言葉も出ずに……。「ポルセキ」と私のHPのネタにとデジカメを持参したものの、これを撮っていいものなのか? でも、ネタにこれほどいい材料は滅多にない!
「よ〜し、とりあえず写真を撮りまくれ」と、なかばヤケクソでシャッターを切りまくりました。
リアに回ったら、なんとエンジンがない! どこ? 3.6リッタースペシャルチューン(?)RSZのエンジンは? 自慢のバンパーは? ネオバは? アルミは? ロールケージは?
足まわり、見〜つけた! しかし、ネオバは見つからず |
左のリアまわりもやってたようです |
「おーい! 中身はどこにいったんじゃ〜?」と周りを見渡すと……、ありました。で、これが内臓?
へー? こんな仕組みになってるんだ? いや、こんなに落ち着いている場合じゃない。ポリマーかけたばかりなのに。あ、これ足まわり?
フロント&リアバンパーが、無造作に立て掛けてある。活け花みたい(失礼) |
「フ〜ン? こうなってるんだ?」なんか凄いね。さすがポルシェ、だんだん各部品に興味が湧いてきました。辻師匠は、なぜか楽しそうに私に各パーツの説明をしてくれます。私の心境は、複雑でした。可愛い手塩にかけた「RSZ」のこの姿を見ていると……。なぜか無造作に立っているRSZのF&Rのバンパー。家内はそれを近くで見て笑顔まで。女性は強い。羨ましい……。
「RSZ自慢のFダクトは? Cダクトは? いくらかかっていると思っているんだ(笑。ヒ〜ン) 」
目玉類はここに集合。この雑然とした感じを見ると、キセノンがちゃんと生きてるか心配という細野さんの気持ちがよく分かります |
エンジンはここにあった。といってもクランクケースだけ。この周りに付いていたたくさんのパーツたちはどこへ? |
あった! こんなところにランプ類が! 「見〜つけた!」とはしゃいでいる場合ではない。この中で、キセノンは生きているのか少し不安。まるで理科室で解剖された内臓のように見えてきた。
「エンジン、見〜つけた!」あれ、エンジンてこんな小さかったっけ。何か外した? 「私の記憶が正しければ、ポルシェのエンジンはもっともっと迫力があり大きかったんだけど」また、探索開始。
エンジンの一部、ここでも見っけ。シリンダーやらシリンダーヘッドやらが整然と並べられているサマは、理科室というよりも手術室みたい |
タコの足、じゃなくてバリオラムが床に寝転がって休んでいた |
ドッヒャー! ここに綺麗にならんでいらっしゃるのは、もしかして、RSZのエンジンパーツさんたちですか? 誰か答えて? 辻師匠! 「これってエンジン解剖? 心臓手術?」え〜い! こうなりゃ好きなようになんでもしてくれ! これから、前向きに「ニューRSZ計画」を立てるからいいも〜ん!
“RSZ”のエンブレムが輝やくリアフードも発見 |
ということで、今は「ニューRSZ計画」を毎日楽しく企画しています。予想では、旧RSZよりはるかにスパルタンで、はるかに速くなりそうなんで、ついでにアイドラーズを目指すことにしました。
また、順次ご報告いたします!
PS 今度の「ニューRSZ」のダクトは、さらにワンオフの凄いものを考えています(ニヤニヤ)。