気ままなポルセキ新聞

タルガ万歳!

更新日:2004年12月24日

その25.タルガトップといふものは

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 964までのタルガの最大の特長はというと、取り外し式のトップにアルミ製タワーバー、リア曲面ガラスですね。これが見た目の美しさに貢献するだけでなく、実際“走り”にもいい具合。

 とにかく、ボディ剛性がキチッとある。これはドアを閉める音を聞いても分かりますが、ほとんどクーペと同じく“キン”と金庫系カッチリ音が響きます。走行中のカッチリ感も申し分ない状態。アルミ製タワーバーとリア曲面ガラスのおかげで、とにかくリアまわりの剛性感は相当なものです。体感的には、トップを着けて走ればクーペの90%近く、トップを外しても80%ほどの剛性感がありますね。経験上、クーペからタルガに乗り換えても、そんなにボディがフニャフニャしている感じはありません。で、トップを外してサイドウインドウを上げておけば、風の巻き込みは最小限で、カブリオレと変わらない爽快さもある。ようは、快適快調にスポーツドライビングが楽しめるという寸法です。いや、さすがポルシェ。

 それはさておき、常々、タルガトップを外すときになんかムチャクチャ重いなァ、と思っていたので実測してみました。すると、8.5kgもありやがるじゃないですか。これは重すぎ。

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こやつが8.5kgもあるんですね。実際、ひとりで取り外しできるんですが、よっこらしょう! と持ち上げないといけない。ちなみに、印の部分を内側に押すと、骨がカクッとなって畳める仕組み。ロックもなにもありません

 でも、そのおかげで合点がいきましたね。ワタシはタルガトップをいつも家に置いて走りに行くんですけど、トップをしていないときの軽快感が、しているときに比べてはるかに高いんですね。お空が見える爽快感とは別の爽快感。交差点をひとつ曲がっただけで、軽やかに走ることが分かる。そりゃそうですよね。クルマの一番高いところにあった8.5kgの重りを外せば、重心も低くなるし、8.5kgの軽量化にもなっているわけですから。

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トランクにこのようにきっちり収まります。写真向こう側に見えているのは、カミさん手作りのタルガトップ収納袋。トップが破れるのを恐れてこうやって走行したことは一度もないので、収納袋はいまだ活躍しておらず   タルガトップの開け閉めは非常にカンタン。後ろ側は、タルガトップにある突起部分をロールバーの穴に差し込むだけ。前側は、レバーをカチっとやればOKです

 ともかく、930タルガ、一台で二度美味しい最高のポルシェです。ホント、買ってよかったァ(しみじみ)。